湯野上温泉 共同露天風呂

       17年10月下旬
立ち寄り無料
いつ頃だったか・・
(今は閉じてしまっている)温泉のHPで
この「湯野上温泉共同露天風呂」の紹介があった。
(当時は場所や名前など覚えていなかったが)
渓流沿いの崖の真下に(その時はそう見えた)
信じられないけれど「温泉」があった。

カミさんは一目見てそのロケーションの良さに惚れ惚れ。
掲示板に「是非、いつか行きたいです」と書いた記憶がある。
その時、その管理人が「女性には厳しいですよ」とレスをくれた記憶も。

そんな事はすっかり忘れていた今回の福島旅行。
いろいろ検索しているうちに
記憶の底にあった画像が目に飛び込んできた。
渓流沿いの崖の真下の四角い温泉
福島の湯野上だったんだ・・
女性には入れない?そうかもしれない。でも行って見なきゃわからない。
カミさんは密かに「立ち寄り候補リスト」の最上位に入れた。
湯野上温泉共同露天風呂。
三泊目を「湯野上温泉」にある宿に決めたから
湯野上温泉共同露天風呂が立ち寄り候補になったのか

共同露天風呂を立ち寄り候補に入れたから
その付近の宿に泊ることになったのか・・
イマイチ定かではないが・・多分後者。

ダンさんが思っていたことは
「昼間は絶対無理。
夜も危ない。入るなら早朝、夜明け前。」


カミさんが思っていたことは
「ここまで来て、温泉を見ちゃってから
入れないと言われたら悔しい。
見に行くのだったら、絶対入る。」


二人の不調和な思いを秘めて
まずは宿にチェックインする前に
噂の露天風呂の場所だけ、見当つけてみようね、と。
ダンさんが
「今は寄らないよ。探してみるだけ。」と釘をさす。
「・・ふぁ〜い・・」
思ったより簡単にその「温泉」は見つかった。
と言っても、目の前まで行ったわけではない。
細い吊り橋を「温泉方面」らしい方向にゆっくり徐行していると
カミさんが「あそこだ!」と歓声。
車停めて!と言われたってこんな狭い橋の上で停まれるわけない。
どこかで車を停めるかUターンしてくるからと
カミさんだけ降ろしてダンさんは橋の先に進む。

その間、カミさんは橋の上から
じっと下を見つめていた。
「HPで見た景色だ・・渓流の崖下に温泉が・・」
小さくてわからない?
そうだ、写真を撮らなくちゃ。
誰か入ってるみたいだけど少しズームさせて貰おう。
どうせ男の人ばかりだろうから。
これが、その露天風呂です。
カミさん、撮った後、肉眼で見ていた・・・ん?
なんと一人は女性のような・・
その人はちょうど、上がるところだったので湯舟から出て・・
確かに女性!傍に男性がいたからカップルか。
年齢や顔など、勿論この距離では判らなかったが
確かに女性。

女の人だって入ってるじゃ〜ん!っと
カミさん、俄然勇気が出る。

ダンさんは車を停める所もなく、Uターンして橋に戻り
カミさんを拾って宿に向かう。
カミさんの
益々の強い決心を知らないまま・・
宿にチェックインして、一風呂浴びてから散歩に出ることになった。
カミさんがすばやく「ねえ、もう一回あの露天風呂に偵察に行かない?」

ダンさん「いいけど、万一入れても明日の朝になると思うよ」

「うん、わかってる。
でも駐車場とか今のうちに確かめた方がいいじゃん。
無かったら歩くとか、近くのどっかに停めておくとかしなきゃいけないでしょ
どうしても停める所も無かったら諦めなきゃいけないけど、まずは実際行って確かめなきゃ」

あ〜だこ〜だ、カミさんが言ってることを、
ダンさんはイヤな予感がしながら聞いているが
まあ、カミさんのいう事も一理あると、再び露天風呂の方角へ。

さっき宿の仲居さんが、あの露天風呂の話題になったとき
「きょうも中継でやってました。大勢の人達が入ってましたねえ」と言っていたのを思いだし
もはや、芋洗いでの見せ物状態の温泉に入る気は失せている。
カミさんはというと・・「一応、持っていくだけ」の常套句で、しっかり温泉セットを車に積んでいた。


そして、あの吊り橋まで再び。
カミさん、上から湯舟を覗く。何人くらい入ってるかなあ〜
・・・
え?え?ウソでしょう!!誰もいない?
ダンさん!誰もいないよ!チャンスだよ。今なら入れるよ。ねえ!入れるでしょう!!

もうこうなるとカミさんのテンションは誰も止めることなどできない。
その事はダンさんが一番良く知っている。
そして誰もいない湯舟に貸切り状態でマッタリ入った二人でした。
めでたしめでたし・・

で、終わるはずだったのだが・・実はここからが大変だった。
そのことを書きはじめると一ページ終わってしまいそうなので詳細は避けるけれど
要は、橋から見える露天風呂まで行く(下る)道が、もの凄くて、
途中のスイッチバックしながら進まないと行かれない急な下り坂でギブアップ。
もと来た道を戻り、結局かなり離れた路肩に車を停め、そこからは歩いて露天風呂に向かった次第。
露天風呂の近くには駐車場があったけれど、そこまで車で来る事ができなかった(T_T)

結局、無人の露天風呂を発見してから、到着するまで悠に40分以上が経っていた。
そして・・無人のはずの露天風呂は、もはや「無人」ではなくなっていた。
年配の方が二人・・知り合いか?会話しながら入っている。
どうする?
でも、かなり苦労して、ここまで来たのだもの。
車を放置してまで辿り着いたのだもの。
今更このまま引き返す気は、
さすがのダンさんにも無くなっていた。


こんにちは、と声を掛けてから
脱衣場が無いので、その場で着替える。

カミさんはバスローブを駆使して・・
ダンさんは、だいぶ着替えが上手くなったカミさんを、
それでもフォロー。
掛け湯してから「失礼します」と
もう一度声を掛けて湯に身体を沈める。

「気持ちいい〜♪」と、いうより
「やった〜!嬉しい〜〜♪」が湯に入ったときの正直な感想。

以前見て、憧れたあの画像・・あの温泉に
今、本当に自分達が入っているんだ、という喜び。
もしかしたら、ここには(ハード過ぎて)入れないかも・・と
内心は(カミさんも)思っていた・・
それなのにこうして入っているシアワセ。
大袈裟かもしれないけど、夢じゃないよね。

見上げれば、さっき歩いて渡ってきた吊り橋が。
あんなに高い所にあったんだ。
あそこからここまで降りてきたんだ。
この温泉はタイミングが悪いと、
ギャラリーや入湯客が多くて
女性でなくとも入りにくい事もありそう。
こうやって無事に入れたのは本当にラッキー。
しかも深夜とか早朝ではなく、普通の午後の時間帯♪

偶然一緒になった方達にも恵まれていた。
地元の方で、時々入りに来ているという
とても気さくで、一緒に入っていても
変な気兼ねのいらない方達だった。感謝。
遠慮がちにカミさんを撮っているダンさんに
ひとりが「撮りましょうか」と言って
わざわざ湯舟から上がり、
上の橋も写るようなアングルで撮ってくれた。
タオルで前を隠しながら
「失礼の無いように(笑)」って。
お気を遣っていただきました。ありがとう。

着替えているカミさんのバックは
夕日に照らされて光る紅葉の山々。
そのうち、別の二人の男性が向こうから歩いてきた。。
今度は年配ではない。
小さな籠に「温泉セット」を持っているから常連かな?

しばらくは計6人で入っていたけれど
夕方になって、ますます入浴客が増えるのでは・・と
ダンさんが危惧。
もう少し入っていたいカミさんを促して
そろそろ出ることにする。
素早く上手に着替えて
「ありがとうございました。お先に」と
挨拶して帰途に向かう二人は
念願の温泉に入れた満足感で
身も心も爽快!

車を停めてある場所まで歩く足取りも
この上なく軽やかだったのは言うまでもない。

さて、宿に戻るよ!

湯舟を背景にVサイン♪
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