八千穂高原自然園
夕方、ダンさんが会社から電話を掛けてきた。
「あしたさあ、急に休みが取れたんだよ。
夜は食事に行こうと思うけど、昼間どうするか考えといて」

え?え?
そんな急に・・
そう思いながら、早くもカミさんの頭の中はグルグル、アンテナが動き始めた。
そこで、意外に悩まず決定したのは「八千穂高原自然園」

うちのホームページを読んでくれる人が奨めてくれたところで
検索したらナカナカ良さそうでダンさんも気になっていた所。
白樺林の中を散策できるらしい。
ウチからもそう遠距離ではないので、食事に行くまでにはゆっくり帰れる。

八千穂高原は長野から上信越道「佐久」インターで降りて
141号線〜299号線を経て到着。
夏休みなので混んでいるのでは・・と心配したが駐車場は余り混んでいなかった。
それでも、やはり県外ナンバーや、子供連れの家族が目立つ。
長野ナンバーの私達は、いつもの事ながら、遠慮がちに目立たない所に車を置く。

山小屋風の管理棟があって、この管理棟の向うが自然園になっているらしい。
管理棟に入って、ひとり200円ずつ払う。
管理棟の壁には、写真がたくさん飾られてあった。何かのコンクールの入賞作品のようだ。
みな、この自然園が舞台になっていてそれは見事だ。
ダンさんも勇んで、自然園に足を踏み入れる。
この自然園は全体に遊歩道が出来ていて道案内があるのだが、
3つのコースに別れているらしい。

 ・白の小径(1.0km.30分):
  白樺の林が中心で気楽に散策できるコース

 ・青の小径(1.5km.50分):
  美しい渓流と滝を見、、透き通る遊亀湖を眺めるコース

 ・緑の小径(2.5km.80分):
  深い林の中を野鳥や草花を見ながら歩くコース
私達は、もともと白樺を見に来たのだが、どのコースも白樺は見れそうだし
ふたりとも渓流や湖が好きだったので、青のコースを選んだ。

さて、これから一緒に白樺林の散策に出発!
素朴な山小屋風の管理棟。
ポストもいまだ健在だし
隣のバス停もちゃんとバスが来る。
この管理棟にはいって入園料を払い
裏の自然園へと向かう。
自然園にはいって少し歩くともう白樺林とご対面。
気温は高いはずだし、光が燦々と差し込むのに暑くない。
鳥のさえずり、蝉の声・・そして、からりとした空気。
う〜ん、気持ちいい!
ダンさん、ふとカミさんより先に歩いて行って
後からくるカミさんをパチリ。
何枚か続けて撮ったけど、これはダンさんが気に入った一枚。
やがて、どこからか水の落ちる音が・・。
急いで音の方に向かうと、そこにあった「飛竜の滝」
この滝の流れは、これから向かう遊亀湖へと続く。
爽やかな水音を聞きながら、しばし滝の流れを見つめる。
この緑が、秋には真っ赤に変ったら、さぞかし・・。
滝の音を後にして渓流沿いを歩く。
すぐに次の小さな滝「もみじの滝」についた。
ここも水音が大きく、周りの蝉や野鳥と競い合っているよう。
小さなお子さんを連れたおかあさんが、
遊歩道の脇から渓流沿いに降りて
ここで子供に手を洗わせている。
さぞかし冷たくて気持ちいいだろうなあ
私達も・・の気持ちを抑えて、また歩き始める。
辺り一面  白樺林!
ちょうど空に雲があってそれが風で流れるたびに太陽の光がパッと差す。
すると、一面の白樺の木が、まさしく白に光る。
こんなに白樺が美しいとは思わなかった・・。うっとり見とれながら、ふたりは また歩く。
少し行くと、下に降りるなだらかな階段があった。
どうやら、ここを降りて少し行けば「遊亀湖」に着くようだ。
周りは白樺林ではないが、涼しげな風が吹いて
とても気持ちの良い遊歩道なので、ダンさんに
先に降りてもらってパチリ。
さあ、もうすぐ遊亀湖につくぞ。
急に目の前がパッと開けて、美しい風景が飛び込んできた。
まるで磨かれた鏡のような湖面。
さっきまでわずかに吹いていた風も、ここでは遠慮して急に止んだようだ。
時折、ミズスマシが湖面をわずかに乱す。
静止画像のような風景だが、湖畔にはトンボが舞い、来る秋を楽しんでいるようだった。
美しい風景をしばし湖畔のベンチで愛でる。
ほんの少し汗ばんだ身体が、スッと涼しくなる。
蝉時雨の中、何も話さないで二人で湖を見ていた。
ここも遊亀湖。
目線を移して、カメラを覗いた。くっきりと湖畔の緑が映って
なかなか綺麗でしょう?
両端に少し興ざめのコンクリートがあったので
写らないように撮ったら、なかなか良く撮れたと自画自賛。

さて、名残惜しいけれど、そろそろ帰ろうか。
少し、雲も多くなったようだね。
帰りのコースにある休憩所。
ダンさんが休んでいるとトンボが近寄ってきた。
ここ自然園はさっきからトンボや蝶が飛び回っている。
ダンさんがそっと手を出すと、逃げる様子もなく、とまった。
人なつこい・・っていうのかなあ。
カメラを近づけても、平気な顔でこっちを見ている。
まもなく、さっきの管理棟。白樺林に別れを告げて自然園を出る。
駐車場に出ると少し雨が落ちてきた。
ちょうどいいタイミング、濡れずに済んでラッキー!
二人は顔を見合わせて、密かにガッツポーズ。
実は、ラッキーだった原因はもう一つ。
ちょうど、観光バスが到着したところで、
団体さんが大挙して自然園にはいるところだった・・。
危機一髪・・なんて言ったら、絶対に怒られるよね。
                           (2002年8月初旬)
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 ・開園期間:4月下旬から11月下旬
 ・開園時間:8:30am-5:00pm
 ・入園料 :小中学生\100 高校生以上\200
 ・問合わせ:八千穂村役場観光課・0267-88-3950