法師温泉 長寿館

            20年2月下旬
平日別館宿泊 @15375円 (税込み)
本当は「再訪」という文字を付けるのが正しい。
6年ほど前に一度訪ねて、その記録もこのHPに残っているのだから。

でも、記録は残っていても記憶は忘却のかなたに。

ただ、この長寿館は「内湯が素晴らしかった」と思ったことだけは
はっきり覚えている。
そして、必ずまた訪れたいと思ったことも。

それまでは温泉は「なんてったって露天風呂!」・・と思っていた二人が
内湯の素晴らしさに目覚めた記念すべき宿。

前回は「秘湯キャンペーン」で宿泊したが
今回は通常の宿泊を経験したくて予約した。

再訪で6年前の記憶が蘇るか? 楽しみだ。

法師温泉入り口。
まだ雪深い。
この場所で6年前に写真を撮ったっけ・・。

こうやって、いろいろ思い出していくのかな。
そうそう!この景色。
まるでタイムスリップしたような感覚があったっけ。

新緑の季節だった前回とは景色が違うけれど
この独特の感動は確かに同じ。
玄関のこの赤いポスト
長寿館の数あるシンボルの中の最たるものではないか。


年月の経った木造の建物の「古木色」の中で
この鮮やかな赤がちっとも浮かずに
シックリと馴染んでいる。

とうとう
長寿館に来られたんだ〜っていう感慨があったよね、あの日。
そして、このエリア。

最初に目にしたあの日には
そのレトロな雰囲気に魅せられて
思わず駆け寄ったっけ





どこを見ても

そこに6年前の「二人」がいる。
嗚呼・・


これも・・
廊下を歩くと

ギシギシと時代の音がする。
本館の廊下を過ぎて
本日の宿泊は「別館」

6年前の秘湯キャンペーンで
本館のトイレ無しの部屋に泊まったときも

狭いながらもレトロな雰囲気に
じゅうぶん満足できたけれど
今回はトイレ付きの部屋も経験したくて
別館泊まりとなる。


別館七号室。
部屋の広さは8畳ほど。
別にエントランスルームが4畳。

.・・普通の和室だ・・

本館のあの6畳しかない狭い部屋は
もっとレトロで
独特の雰囲気があったような気がするが・・

なんせ6年も前の事だから
その記憶もイマイチ定かでなし。
広縁には
朝になると自動で鍵のかかる冷蔵庫。

トイレ・洗面所は広い造りで
ウォシュレット。
画像にはないけど
最新式(?)のドライヤー。


長寿館の鄙びたイメージと
トイレや洗面所のイメージがなんか合わなくて。

トイレの位置を見ると
苦肉の策でトイレ洗面をつけたのだろうなと感じる。
それでもこのご時世
トイレが部屋にないと集客できない・・と
他の宿で聞いたことがある。
そうだよね
私達だって、以前は
トイレが部屋にあることが
絶対条件だったものね。

「以前は」の、話だけど。

窓から見える景色。

正面より僅かに右を見る。
本館と別館を結ぶ渡り廊下。
浴室はこの廊下を渡った本館にある。

部屋の窓から下を見る。
正面が本館。

「ねえ、あそこだっけ?」

「そうだよ」

前回泊まった部屋が、正面二階に見える。


「あの本館の狭い部屋、結構良かったよねえ」

あ、誰かが、あの部屋に泊まっている!
秘湯キャンペーン利用の人かなあ
左に視線を移す。

湯屋が見える。

手前は女性用の「長寿の湯」
その向こうは混浴の「法師の湯」
一番奥が新しく出来た「玉城の湯」か。
渡り廊下からの景色。
墨絵のように美しい。
今回の目的は勿論お風呂。

しかも「法師の湯」のみ。

ただただ「素晴らしかった」ことだけ覚えている、法師の湯。

あれから、ずっと
「もう一度入りたい」という強い思いを抱いていた。



浴衣に着替える。

へえ・・じゅうぶんな丈。
短いことが多くて取り替えてもらうことも珍しくないのに
ここの宿泊客の身長標準は「高め」のようだ。
いそいそと浴室に向かう。

滞在している間に何回この廊下を通ったことか。

何度、あの「法師の湯」で気持ちいい溜息をついたことか。


その溜息は別ページに用意した「温泉編」のほうで・・・。
        
そして食事・・・

食事の記憶は、部屋やお風呂の記憶よりも更に曖昧だ。

前回の宿泊記を開いてみたが・・これまた よくわからん。

画像も
料理などは殆どないし、第一小さくてよく見えない。

始めの頃はこんな風にHPを作っていたんだなあと
ある意味懐かしかったけれど、

記憶を呼び覚ます役には立たなかった。

なので

今回の食事が秘湯キャンペーンで泊まった前回とどう違うかは

結局イマイチ判らずじまい。


先付け
山伏茸煮・みずの実・柿とんぶり白和え
でも「あの日」の夕食は
「お品書き」がなかった・・そんな気がする。

今回は付いていたので
ストロボが効き過ぎて上手く取れなかった画像でも
なんとかメニューを紹介できた事に
安堵している。


黒毛和牛陶板焼
安堵といっても
内心は
このお宿に限って言えば
「メニューなんかどうでもいい」っていう気持ちも
心の隅にあるんだけれど。


酢の物
菊奉書巻・氷頭・胡瓜・花豆・千柿酢漬


いやいや、決して
紹介に値しないメニューということではない。


鳥軟骨つみれ汁
むしろ、想像していたよりも
ずっと充実した内容だったと思う。


揚げ物
鯉煎餅・蓮根・銀杏・青唐・レモン

でもこの宿の目的は、

何度も書くけれど
「法師の湯」



意識も期待も感動も

全部、ぜ〜んぶ
「法師の湯」に向かっていて


煮物
百合根飛竜頭・里芋・竹の子・花人参・絹さや
食事の内容や味に
感想らしい感想があまりない。


お造り
岩魚酢〆・姫鱒・柚子こんにゃく
それじゃあ、レポにならないだろう

そう言われたら、実にその通りなのだけれど・・


岩魚塩焼き
でもさ・・


占地豆腐・銀杏蒸し
待望の温泉に入って

部屋で美酒を楽しみながらゆっくり食事・・


誰に気兼ねすることもなく
二人で温泉の話なんかで盛り上がって・・


香の物

画像ないけれど御飯
そんなシチュエーションの食事は

献立がどうとか、味付けがどうとか
そういうことはあまり・・


フルーツ
好きな言葉の中に

「幸せは自分の心が決める」というのがある。


「美味しい」も「ご馳走」も
自分の心が決めるものなのだろうね。


心が満たされている時は

何をしても何を食べても

楽しい、美味しい、嬉しい。
それは朝食も同じ。

早朝の温泉に二人で入った後の部屋での「朝ごはん」の
なんと美味しかったことか!

お櫃が空になるくらいに食が進んだのは
魚沼産コシヒカリの御飯だったから・・だけではないと思う

デザートの果物も付いて朝食としたらじゅうぶんな献立
チェックアウトは10時半

名残を惜しみながら帰り支度をする。

再訪してよかった。

法師の湯で身体中に行き渡ったのは

温泉成分だけじゃない。

深い満足感と幸福感。

この次訪れるのはいつだろう

その時も、きっと法師温泉は

何も

何一つ、変わらぬ姿で

二人を迎え入れてくれるに違いない。
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