沢渡温泉 渓流荘しおり絵

                21年2月中旬
宿泊 @21000円 (税込み)

今から5年ほど前
ネットで偶然
この「沢渡(さわんど)温泉渓流荘しおり絵」が目に留まった。
まだオープンして間もない宿。
温かみのある宿の雰囲気が
ダイレクトに伝わるようなHPだった。

当時は、
なにより貸し切り風呂がある事や、
部屋付き露天風呂に目が行った。

カミさんが大きな手術を受けて、まだ間が無い時であったから。

しかし
すぐに行くには、普通のサラリーマン家庭にとってはなかなかの料金であった。


あれから5年・・
随分いろいろな温泉に入ったけれど、
そしてカミさんも、
すぐに「貸し切り」に拘らないくらい元気になったけれど
それでも、ずっと「お気に入り」に大事にとってあった宿。

今回「シーズンオフ価格」という特典を狙って
やっと宿泊がかなった。

泊まってみての感想は・・待った甲斐があった。
そして「オマケ話」に是非書きたい感想がある・・
そのタイトルは  「あらためて・・宿は人」



           
 「沢渡温泉渓流荘しおり絵」
沢渡温泉渓流荘しおり絵は
上高地や奥飛騨に向う途中にある。

今まで何度も何度も、その道を通るたびに
梓川の向こう岸の橋を渡ったところに、この宿が見える。

「あそこだね、しおり絵」
同じセリフは、通るたびに出る。
解っているけれどお決まりのように出る。

そして、いつも通り過ぎる。

宿への橋を渡る事がないまま、いつも通り過ぎる。

でも今回は、右折・・そして
橋を渡る。
宿の立地が少し変わっていて
市営駐車場の中にあるような感じ(それが外観としては勿体ない)


夏の間はさぞかしマイカーで一杯だろう駐車場も
平日のこの時期、閑散としている。


若干チェックインの2時には早いので
時間まで周囲の写真でも撮っておこうかと思っていたら・・

あれれ、宿の門から作務衣姿の男性が小走りにやってきた。

宿は塀で囲まれているのに、なんで判ったのかな?

「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」
「ゴメンなさい。少し早いから周囲を散歩でも・・と思ったんですが」
「いえいえ、どうぞ。もうご用意ができておりますから」

丸顔の人懐こそうな面差しのその男性Aさん
荷物を持って
宿の玄関へと案内してくれる。
宿に行ったときに最初に会う宿の人
「第一宿人(だいいちやどびと)」と
(他の人が呼ぶかどうかは別として)私達はそう呼ばせて貰おう。
この「第一宿人」の印象で
宿への思いが半分くらい決まるかな・・うちの場合。
Aさんは丁寧だけれど慇懃無礼でなく、温かみがあってgood。

そして、次には
宿に入ったときの空気の色と清潔さ・・それが大事。
足を踏み入れたときに
密かに深呼吸したくなるような感じ・・
それが、私達の「イイジャン♪」サイン。

それには、具体的な条件など何も無い。
非常に個人的な感覚・・その都度違う感覚。

しおり絵に入って
私達は密かに、深く深くここの空気を吸った。
炉の切ってあるテーブルに座って
かすかな炭の懐かしい匂いを嗅ぎながら
宿帳記入。
手作りのクッキーと煎茶をいただきながら

大きく開かれた掃きだし窓から見える中庭の景色。
雪は殆どないね
この時期、考えられないくらい、今年は暖冬。
「お好きな柄を選んで下さい」と
と示されたのは
千代紙のように美しく並べられた浴衣。

実は・・これが苦手だった。
最近流行のサービスだけれど
カミさんは、宿の(決まった)浴衣を着るのが嫌いじゃない。
その宿に泊まったという実感があるから。

だからというわけじゃないが
今までそういうサービスのある宿に泊まった経験が無い。

・・・でも・・・
初めてこういう経験をして・・思ったのは・・

案外、楽しい(笑)
別のスタッフの女性が一足先に
荷物と浴衣を部屋に運んでくれている間に
お風呂などのシステムの説明を聞く。
宿のHPで、大体のことは予習してあったのだけれど・・

「本日は、お客様の他に、もう一組のお客様だけですので
すべてのお風呂はご自由に貸し切りでお使いになって結構です」


え〜っ!
な、なんてラッキー!!

ダンカミ、思わず心でガッツポーズ。
その後、女性スタッフに案内されて
きょうの部屋に。

このスタッフさんは
優しい面差しのスラリとした美人で
とても感じよく接待してくれて
宿生活(?)の始まりは上々、上々!


画像では、そう広い感じには写っていなくてちょっと残念だけれど
畳の部分だけでも10畳以上。
テラス側の部分や、エントランス部分も3畳ずつくらいあり
色彩的にもスッキリと、清潔で、とても広く感じる。

書斎コーナーもあるし
コタツも暖かくなってる・・うれし!

額は大好きな
「いわさきちひろ」さんの絵♪

座卓の上の可愛い入れ物の中には
宝石のようなドライフルーツ。

「あんずとさくらんぼのドライフルーツでございます。
ごゆっくりお寛ぎくださいませ。」

思い返してみると
いろいろなシーンで
一筆箋が活躍していたっけ・・





湯沸しポットがある♪
コーヒーメーカーも?嬉しい!

勿論、挽いたコーヒーもフィルターも
コーヒーカップも♪

朝、淹れたてのコーヒーが飲める。
カミさんにとって、大事なことで好評価。

他にも
フレーバーティーなど数種類揃っていて
滞在時間の長い(14時〜翌11時)
宿の優しい気配り。
選んだ浴衣。
ちょっとカワユ過ぎちゃったかな〜

部屋に用意されていた羽織が
女性用は「朱色」だったので
コントラストが強かったかな〜っと
ちょっと思う。

水周りも清潔。
小さな額には
「相田みつお」さんの詩が。
無駄な経験なんて何も無い。
今までのすべての出来事が
今のあなたをつくってるんだから。
あなたの
まんまで百点満点。



いつも思ってる事が、そこに書かれてて・・

嬉しかったです。
そして・・


下の画像は部屋の露天風呂。
そう!今回は露天風呂つきの部屋に泊まった。
この宿は全部で8部屋なのだけれど
一階の4部屋は露天風呂が付いている。

ダンカミには贅沢な料金設定なのだけれど
今はオフシーズンで、格安で泊まれるので
思い切って一階の露天風呂付きにしてしまったのだよ♪
むふふ・・この露天風呂には、あとから ユックリユックリ入ることにして

さっき案内して貰った、大きな露天風呂にはいろう!

いつもは夜にならないと貸し切りにならない男女別の露天風呂。

それが今日は、いつでも好きなだけ二人で入っていいなんて・・むふふ、むふふ。
ロビーから数段の階段を降りて・・
左右にそれぞれある「洞窟露天風呂・雄峰」
向かって右が男性用の「次男つかさの湯」
向かって左が女性用の「長女のぞみの湯」

どちらの露天風呂も、
きっちりと左右対称ではないけれど
イメージとしては同じような作りです。

違うなと思ったのは
↑画像の男性用の脱衣場と比べると

女性用はこんなベビーベッドが♪
そして、鏡も三面鏡になっていて
女性の心をくすぐる。

露天風呂だけれど
洗い場は脱衣場と露天風呂の中間のエリアにあって
ドアのある屋内になっているので
冬の寒いときにも安心。
シャワーなどは下水に流れるようになっているので
石鹸もシャンプーも心置きなく使える♪

身体を綺麗に流して、いざ、露天風呂へ。
「洞窟風呂」っていうからどんなだろうと思っていたら

洞窟にあるわけではなくて
脱衣場から露天風呂へ出る部分が
洞窟のように石のトンネルになっていた。


正直言って、閉所や暗いところは苦手な二人なので
本格的な洞窟風呂じゃなくてホッと(^_^;)

山々の見える開放的な露天風呂で
時間を気にせず、充分すぎるほど温泉を堪能した。

お風呂を出てから選んだ浴衣を着て・・
派手過ぎ?・・と思ったけれど
着たら、結構似合った・・かも(笑)

今度は家族風呂「長男ゆうたの湯」にも入ってみる。

ここは通常でも貸し切りなのだけれど
いつもなら予約制で時間も40分と決められている。
満室の時には、もしかして一回しか入れないということも。

でも、きょうは自由♪
本当に、もしかしたら、この事が
今回の宿の評価を一段と上げちゃってるかも・・

だって、二人で温泉に入るのが
何より好きな二人だもの。

こんな素敵な宿で
こんな幸運に出会ってしまったのだもの。
ところで
それぞれの温泉の名前
「長男ゆうたの湯」「次男つかさの湯」「長女のぞみの湯」

少し変わっていると思う人もいるでしょう

そして
「もしかしたら」と、思いつく人もいるでしょう・・

そう、そのとおり。
女将さんのお子さん達の名前だそうな。
なんだか
この「しおり絵」のイメージにとてもシックリする由来だと思う・・
勿論、部屋の露天風呂にも何度も入り
部屋の中で寛ぎ・・
空気が冷たいけれど宿の外に散歩にも出てみる。

そうこうしているうちに
いつの間にか、空が暗くなって・・

ふと気がつくと空から
何やら白いものが・・

今年は雪がほとんど無い信州なので
フワフワと舞う雪を見るのは久し振り・・

明日、雪景色が見られるといいなあ・・

そんな期待を持ちながら
二人は「食事処」に向かう。

さあ、いよいよ
一番楽しみにしていた夕食の時間。

この宿の食事は、すこぶる評判がいい
果たして・・


                          続く
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