塩原温泉 清琴楼
14年9月下旬
平日一泊2食一人10000円(税別)
夏休みに帰省していた娘を仙台に送って行ったついでに計画した温泉旅行。
一日目は、仙台市内に近い作並温泉に宿泊。満足な旅ができた。

どうせなら帰りにもう一泊何処かへ寄ろうと漠然と考えていたが
間際になるまで福島に泊るか栃木に泊るか迷っていて、ネットで検索をしていた。
有名な温泉旅館がたくさんあって却って迷う。
できたら、高速から、そう遠くなく、あまり大型旅館ではない所・・と捜していた。

そんな折り、ふと「楽天」に出ていたこの旅館。なんだか怪しげな名前。
説明を読んでみると尾崎紅葉が「金色夜叉」を執筆した旅館だそうで、
名前も小説上から頂いて改名したとか。へえ・・
その部屋も今も残っているという。じゃあ、ここにしてみようか。興味がわいた

当日、下塩原に入って捜すのに少し手間取った。
通りに面しているかと思ったら、細い路地のような坂道を降りて行く所にあったからだ。
地図を頼りに、多分この辺・・と降りていったがなんだか不安に。
私達の頭の中にある「温泉街」とはまったく違う、 寂れた感じの旅館が並ぶ。
その一角に「清琴楼」はあった。
「ここ・・だよねえ」狭い道を挟んで数台入りそうな駐車場があるので、そこに車を停める。
降りて、周りを見渡すと、確かに今、入ろうとしている旅館の隣に、
HPに載っていた尾崎紅葉が逗留していたという「本館」があった。
本館正面玄関
今は使われていない
チェックインして案内された部屋は別館の2階。
この宿全体が古いので、部屋に年季があるのは仕方ない。
ちょっと軋むドアを開けると、3畳ほどのエントランスに10畳の和室。
窓側に椅子とテーブルを置いた廊下。トイレと小さな洗面所付き。
窓の向うは箒川。川側にある庭に植えられた樹木が見えて、いい。
窓の下を見ると、宿の家族の洗濯物がよく見えるのはちょっと・・だったけど
正面を眺めていれば申し分ない。
客室
部屋へ案内してくれたのがおそらくここの女将さん。
客が私達だけだった(ような気がする)ためだか、料理運びから布団の上げ下ろしまで
ひとりで頑張ってくれた。
割烹着姿で、女将さんというより、民宿の奥さん、というイメージだ。
部屋へ案内してくれて気さくに説明しながら、
「お風呂は流しっぱなしだから24時間入れますよ」と自慢そうにいった。
ここは風呂が売りなのか。私達は、いつものように、いそいそと露天に向かった。

露天風呂は、一度宿の裏から外に出て、旅館の裏を歩いて行くようになっている。
コンクリート製の脱衣場は1つでドアはなく入り口におおきな暖簾がかかっているだけ。

露天は女性専用も有ると聞いていたが、
そちらの方は脱衣場らしき場所も使っていないらしく「閉鎖」状態。
そう言えば、他にも露天風呂らしき形状の場所があったが湯を張ってあるのはひとつだけだった。

渓流沿い露天風呂

上に道路が走る
渓流沿いで大きさは6畳ほどの岩風呂。透明な湯であまり匂いも感じられない。
紅葉の時期はかなり綺麗なのではないか。まだ青いもみじの葉が頭上に広がっていた。
たぶん、昔はなかったろう場所に道路(橋)ができていて、遠くだが車が通る。
少し落ち着かなかったのが残念だけれど貸切状態でリラックスして入れた。
露天風呂から脱衣場を見る
内湯は男女別に1つずつ。それと家族風呂。
誰もいないので、お互いの湯を平気で覗けたが男湯より女湯が、なかなかいい感じだった。
家族風呂は、空いていれば鍵を内側からかけて使用するようになっている。
脱衣場もお風呂も狭くないので家族で入るにも良いかも知れない。
女性用内風呂
男性用内風呂
家族風呂
露天風呂を出たあと、夕食まで時間が有ったので、宿の中を探検する事に。
何処もひっそりしていて、ちょっと淋しい。平日ってこんなものなのかなあ。
ロビーのガラスのショーウィンドウにこの宿の「歴史」とも言える昔の宿帳や、
最高級の部屋で使った食器など、・・昔をしのばせる品々が並んでいた。
本館は宿泊は出来ないが見学ができる。
雨戸だけのガラス戸のない廊下・・なんか懐かしい気がする。
天井の低い軋む廊下の奥に「紅葉の間」があり
尾崎紅葉が使った部屋がそのまま、残されていた。(写真はカミさんのオマケ話に)

食事は夕食、朝食とも部屋食。
時間は、私達が行った時は夕食6時。朝食8時でいいですか。と聞かれた。
夕食が早いな、とも思ったが、特に変える事もないのでそれでお願いした。
食事は特に書くことはないけれど品数と量があったので、お酒を飲みながらユックリ過ごす。
そうそう、那須牛は厚くてどうかと思ったけれど、柔らかくて美味しかった。

下の写真は、左から夕食、夕食の鉄鍋、朝食。
食事の後、もう一度露天風呂に行こうかと思ったが、
宿の裏口から露天までの路地が結構暗そうな気がしてやめた。
今思うと、もう一回くらい入ってみても良かったかも。
露天風呂までの路地が、もう一工夫あるとイイのにな。

次の日は帰りの予定もあるので食後早めにチェックアウト。
帳場で声を掛けると、初めて見る若い女性が出てきた。
普段着姿で、従業員という風でもない。
チェックアウトしたいというと、女将さんを呼びに中へ。
そういえば、私達がロビーにいるときや、散歩の時、小さな子供が二人、出入りしていたし
玄関には子供用の自転車などがあったので、彼女はおかあさんかも知れない。

女将さんが、車を出す間、玄関の外に出て、見送ってくれた。

女将さん、お世話になりました。ありがとう。
カミさんのオマケ話
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栃木県那須郡塩原町塩原.
0287-32-3121.