諏訪湖 御神渡
(ダンさんとカミさん、諏訪湖の氷上に立つ)
1月中旬
暖冬のはずなのに年が明けても
ヤケに寒い日が続くなあと思っていた 1月中旬の週末。

テレビで「諏訪湖に5年ぶりの御神渡り現象」というニュースが。
ん?なに?5年ぶり?
そう聞くとなんだかもうジッとしていられない二人。
折しも明日は日曜日。
よし!明日は「御神渡り」見物に、スワ、諏訪湖へ・・(^^;)

御神渡り(おみわたり)と読みます。
知らない人も多いのでは?
ここでちょっとだけ、説明しますが、知ってる方は飛ばしてくださいね。
諏訪湖は長野県の中央に位置する、県下最大の湖で
周囲約16キロメートル、面積13.3平方キロメートル、水深約7メートルあります。
この湖が、気温がマイナス10度以下の日が続くと、全面が凍って、膨張し、
一部に帯のような亀裂が入ってその部分が両側から押されて盛り上がってくるのです。
(実際はもっと詳しい科学のメカニズムがあるらしいですが、ここでは省きます)

それを、昔から神様の通った道〔諏訪大社上社(男神)と下社(女神)に会いに行く道〕として
「御神渡り」と称して、崇め、神事を行うのです。
神事とは、八剣神社の宮司と氏子総代が湖上に参列して「御神渡り」を確認し、
その道筋(出来方)によって、今年の作物の出来を占うというものです
最近は環境の変化でこの現象もなかなか見ることはできず、今年(2003年)は5年ぶり
その前は1991年というから12年に二度しかみられなかったという事です。


中央高速の諏訪インターを降りて、5キロ程走るとそこはもう諏訪湖。

実は、この日の朝、諏訪湖では「御神渡りの神事」が行われていたのです。
勿論、御神渡りの現象がないと、出来ない神事なので、5年ぶりと言うことになります。
当然、観光客も集まるでしょう。
早朝の儀式だったので、私達が着いたときは既に終わっていて、
車が次々と駐車場から出てくる時でした。
車を降りて急いで湖に向かう二人。カミさんはちょっと立ち止まります。
多勢の人が何かに惹かれるように
沖(?)に向かって氷上を歩いています。

「御神渡りは?」カミさんはキョロキョロ、湖面を捜します。
「ほら、あっち」
ダンさんがみんなの歩いて行く先、はるか遠くを指さします。

「え〜?あんなに遠いの?見えないよ」
「だから、あそこまでみんな歩いて行くんでしょう」
そういうと、ダンさんも凍った湖に降ります。
え??この氷の上を?

「大丈夫なの?遊泳禁止・・じゃなくて立ち入り禁止じゃないの?」
「大丈夫だよ。今朝、宮司さんだってあそこまで歩いて行ってるんだから」
  で、カミさんもそっと乗ります。
  なんだか変な気分。。
  この一面に広がった大きな湖が 
  みんな凍っていて人が立っている・・
  確かに凍った湖で
  スケートやワカサギ釣りをする話を聞くけれど・・
  一体どのくらいの厚さがあるんだろう。

氷の上でなかなか進めないカミさん

この下は深い湖・・ぞぞ〜!
ふと足下を見て、カミさんは思わず、この氷の下の
真っ暗な冷たい湖を想像してしまいました。

「わわ・・」足がすくむ。割れたらどうしよう。
「ねえ、ダンさん、待って!」

いつもの優しいダンさんは何処へやら。
ニヤニヤ笑いながら、ドンドン先に歩いては、
振り向いてカメラをカミさんに向けます。
カミさんはポーズを取るどころじゃない。
おそるおそる、氷の上を歩きます。
近くの観光客が物騒な事を言っています。

なんか、ミシッって変な音がしない?」
(キャ!ご冗談でしょ。ちょっと脅かさないでくださいよ〜)
ダンさん、どこ〜?
あれ?ちょっと〜ぉ!
前に行ったり後ろに行ったりしないで
傍に来てよ〜!

一歩一歩、おそるおそる・
途中で何か亀裂のような物があって、中が透き通っています。
「何これ?これは御神渡りじゃないでしょう」
「もしかして溶けてんの?」
「え〜?大丈夫なの?」
「亀裂が拡がらないの??」
「大股で、渡らないとアブナイよねえ」

カミさんの不安は果てしなく続きます。
誰も聞いてくれないお喋りも果てしなく続きます。

これはなんだ?亀裂?

怖いよ〜〜
大騒ぎをしながらも、やっと目的地「御神渡り」まで着きました。
なんだか、不思議な光景です。
氷がこの広い湖の、どのくらいの距離でしょうか。
長い長い亀裂が入り、氷が飛び出したように盛り上がっています。
画像でわかるかな。
4枚のうち、上の2枚の画像は、クリックすると拡大するようになっています。
ダンさんがまるで、波の打ち寄せる海岸にいるみたいでしょう。
向うまで全部、本当に全部、氷なのですよ。
しばらくそこにいたのですが
他の観光客が「ねえ、なんか変な音がしない?」と
またまた物騒な事を言い出しました。
え?そう言えば、時々何か、
ピシッという音が聞こえたような・・
「平気だよ」
何処吹く風のダンさんもう頼ってはいられません。
その時、岸の方で
「諏訪湖管理センターです」というマイクでの声が・・
何を言ってるか判らないけれど
何人かが急いで引き返し始めます。
カミさんも一目散。
帰りは足の速いこと速いこと!

帰る足は速い!画像が大きくなります
「そんなに急がなくてもダイジョブだよ」
今度はダンさんがカミさんを追いかけます。
いいえ、そうは言っていられません。
さっき、急いで帰る時、確かに足の下で
「ピシピシッ・・」と音がしたのですから。
「ギャッ!!」と声を立ててヒンシュクをかったほどの
怖い音が確かにしたのですから。

岸に着くまで割れないで〜

呼ばれて振り向いた顔もこわばってます
それは、氷が作られる音だよ・・
とか なんとか言ってましたが、怖い物は怖いです。
「カミさ〜ん、こっち振り向いて」
ダンさんからカメラを向けられたって
笑えるもんじゃありません。
はやく岸に着きたいよ〜
あともうちょっと・・
ようやく岸に着いて、ヤレヤレ・・と思ったら、5人組の男性観光客に、
カメラのシャッターを押して欲しいと頼まれ
ついでに二人のツーショットも撮ってくれました。氷上で・・
「普通のポーズじゃツマラナイから、もっとくっついて!」なんて
注文つけられましたが、「いいから、早くお願い・・」
カミさんはそう思いながら無理矢理にっこり笑います。

ホントは氷の上でなんか撮りたくないよ〜
この後、諏訪を観光した帰りに
諏訪湖のさっきとは反対側に行ってみました。
少し離れた所から、湖面を見ると・・います、います。
ゾロゾロと氷の上を、「目的地」に向かって歩いている人達・・
さっきは気が付かなかったけど、見てください。
みんな、こんなに広いのに、ほぼ縦一列に並んで歩いているんです。
やっぱり、人が歩いてない氷の上は、なんか心配なのかなあ。
行列の一番先頭は、勇気ありますね。

クリックしてみて。まるで一本道があるようです



滅多に見ることが出来ない御神渡り・・
目の前で見ることが出来て本当にラッキーでしたが・・
また、氷の上を歩きたいかと聞かれたら
少し考えさせて欲しいカミさんです。

(おまけ)
その夜、ニュースで今日の神事を放送していました。
その中でアナウンサーが
「尚、諏訪湖の氷は部分的に薄い所があるので、全面的に立ち入り禁止になっています」
と言った時の、二人の表情・・特にカミさんの顔をどうぞ想像してください。
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