新穂高温泉 山の旅舎 中尾平(再々訪)

                19年1月中旬
休前日@14750円(税込み)
三度目の訪問となった中尾平。
今回の宿泊記を書く前に、もう一度以前の宿泊記を読み返してみた。


あの時の感想は、今回の訪問でも何ひとつ訂正することがない・・あのまま。
特に、あの居心地の良さは今回も同じ。
あれ以上、書き加える事があるのだろうか。
そう思いながらも
やはりエピソードや感想は今回限りの貴重なもの。

三度目の訪問時の楽しい時間と記憶はしっかりとどめておきたい。
昨年の記録的な豪雪を
少々降らせすぎてしまったと、
天候の神様が反省したのかどうかは定かでないが
昨年と今年で帳尻を合わせるかのように
今冬は記録的な暖冬で雪がない。

奥飛騨の冬は雪景色と決まっているのに
いつまで待ってもカラカラ天気で
雪見露天風呂を楽しみにしていた私達をヤキモキさせていた。
宿の関係者のヤキモキは私達の比ではなかったろうけれど。

それでも新年に入ると、雪の知らせがあり
二人が訪れた時には、無事に雪景色が迎えてくれた。

といっても、こんな程度。例年なら考えられない。
3時過ぎに宿に到着。

車を降りると、ご主人がニコヤカな笑顔で出迎えてくれた。
「いらっしゃい」「どうも〜♪」
この柔らかな笑顔に惹かれて
再訪したといっても過言ではないかも。
常連さんの多くはそう思っているかも。
一歩館内に入ると
暖かで落ち着いた空気が迎えてくれる。
奥様が淹れた見事に美味しい日本茶をいただく。

再訪の時にはいわゆる宿帳の記帳はない。
小さな事だけれど
なんとなく「常連」になったみたいで嬉しい。
今回の部屋は一番奥の21号室。
ご主人が鍵を開けてくれてドアを開くと、
室内へのエントランスが見える。

ドアを開けた正面にはクローゼット。
下段には空の冷蔵庫と金庫。
こんな風に部屋へと繋がる。
右手が居室エリア。
窓の左手は水回り。
何もかも新しくなった備品の中で
リニューアル前からあった、ロッキングチェア。
真新しい部屋の中でも違和感なく、
ひときわ存在感のある客室の顔。
部屋にはチェックインからチェックアウトまで
布団が敷いてあるので
最初に部屋に案内されるとき以外は
誰も入ってこない。
これは心理的にとっても楽。
しかもこの部屋の作り、
「敷かれた布団」自体が
インテリアの一部になるようにデザインされている?
前回の宿泊記にも書いたけれど
リニューアル後の部屋は待望の洗面、トイレ付き。
このリニューアルが一番嬉しかったし
ますます魅力的な宿になった♪

ご主人が
「良かったら露天風呂にどうぞ。
今なら何処も空いていてユックリ入れますよ」と
言ってくれた。
そうだ、明るいうちに
あの素晴らしい露天風呂に是非入らなければ。
二箇所の貸切露天風呂の鍵は一階ロビーにある。
鍵があれば空いているという事でいつでも入れる。
入浴し終わったら、また元の場所に返す。


実はこのシステムは知っていたのに
急ぐあまりに
鍵の事をトンと忘れて・・
まっすぐに露天風呂「奥の湯」に向かった。
露天風呂への階段を上ろうとすると
後ろから来たご夫婦が
「すいません、(お風呂を)間違っていませんか?」と。

え?
男性の手を見ると「奥の湯」の鍵が・・

あ、そうだった!鍵の事を忘れていた!

そのご夫婦はイソイソと「奥の湯」に向かったのに
前を歩く私達がズンズン「奥の湯」に歩いていくので
さぞかし慌てた事だろう。

ごめんなさ〜い!
ダンさん
改めて鍵を取りに大急ぎ。
鍵を握り締めて
カミさんの待つ「前の湯」に向かう。
脱衣場の前ではカミさんが待っている。
「パチリ」
シャッターを切ってからまた急ぐ。
カミさんはカメラのほうを向いてはいるが
内心は
「寒いんだから、撮ってないで早く来てよ」
と、思っている。
ちょっとドタバタしたけれど
無事に入れた露天風呂「前の湯」
これだよ、これ♪

脱衣場を出てパッと目に飛び込んでくる
この露天風呂の何もかもが好き。
最初は少しだけ熱めに感じたけれど
掛け湯して、そっと身体を沈めたら
すぐに体が慣れて「ちょうどいい湯温」になった。

何度くらいかって?
そんなの分からない。
私達に「ちょうど気持ちいい温度」です。
ぽけ〜っと二人で入る。

時々、とりとめない話を二人でする。

時々、ダンさんがカメラのシャッターを切る。
カミさんもそういう事にすっかり慣れてしまって
殆どカメラを意識せずに、ノンビリ湯浴みを楽しんでいる。

「お〜い・・こっち向いて」といわれると
ちょっとだけ意識して笑顔をカメラに向ける。

そしてまた、貸切露天風呂ならではの
気兼ねの無い湯浴みを楽しむ。
着替えて脱衣場を出ると、
ちょうど「奥の湯」から
さっきのご夫婦も出てきたところだった。

するとご主人が私達に
「上の露天風呂の景色がとってもいいですよ。
良かったら入りますか?」

鍵を渡してくれて、しかも「前の湯」の鍵を
ロビーまで戻してくれるとの事。



ありがとうございます〜!
さっきは私達が鍵のことを忘れて無礼したのに。
気を悪くしても不思議はないのに。
思いがけない親切に感動したまま
「奥の湯」に向かって歩く。

と言っても、すぐ隣に
こんな「奥の湯」への入り口があるんだけど。

西部劇の居酒屋みたいな
観音開きの戸の向こうは
こんな階段。
なにせ「奥の湯」の名がつく程だから
もうちょっと奥に行かないと入れない。

この長くて結構段差のある階段に
前回は無かった手摺りが付いていた。

小さいけれど嬉しい改造。
脱衣場・・まだ新しい木の香り。
貸切にしては広いし
清潔で気持ちいい。
照明ひとつにも
吟味したことがよくわかる。
露天風呂「奥の湯」からの景色。
雪に覆われてキラキラと光ってた山々が
目に飛び込んでくる。
暖かな湯に沈みながら
こんな景色を見られる、とっておきの露天風呂を
よくぞ作ったものだ。
前回この湯に入ったときの感動を
懐かしく思い出しながら湯浴みしていて
ふと、この露天風呂の周囲にあるはずの
「栗の木」を思い出した。
あの時には「栗の花」が湯船に舞って来たっけ。
その後、栗の実の季節のなって
イガグリが落ちてきたのだろうか。

今はすっかり役目を終えて、
また来る次の季節のために身体を休めている栗の木が
二人を見下ろしていた。
帰りの階段は・・
やはりこの手摺りが大活躍。
楽しみな夕飯の時間まで、少し時間があった。
だとしたら?そう、やはり温泉に入りたい二人。
内湯の中でも特に気に入っている大きな風呂に入る。


何度入ってもこのお風呂には圧倒される。
これで貸切なんて、何度入っても感動する。

これだけ貸切風呂が充実した宿、あまり無いんじゃないかな。

露天風呂と内湯が全部で6箇所。
そして客室も6箇所。
いつでも空いていれば自由に入れる。幸せ〜♪



ああ、そろそろお腹が空いてきた・・
今何時?食事は何時からだっけ?

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