ル・さんざ・ぷりゅ

-本当は絶対に教えたくないけど、知ってる人にはきっと有名なお店だろうから書いちゃう・・の巻-
               
今年の6月5日は日曜日でした。

普通だったら・・ここは4日の土曜日から「温泉宿泊」で決まりですよね?
初めてこのHPを読んでくださったかたは、
何のことかわかりませんね。
実は6月5日は、私の生還記念日なのです。

8年前の今日、私は乳癌の全摘手術をしました。

そう、だから私にとっては、もうひとつの誕生日。

 そして「生還記念日」なのです。

でも、今回は、どうしても行きたいレストランがあって、リクエスト。

早くに予約をして、この日を待ちました。

       農村の納屋レストラン ル・さんざ・ぷりゅ

ル・さんざ・ぷりゅの前の道

そこで振り返って見た道・・
どっちを見ても見えるのは・・

こんな風景だけ


それが素敵で・・それがたまらなくて・・

実は以前、レストランの前の道を

偵察(?)で通ったことがあるのです。


ダンさんの運転する車の助手席の窓から

そのレストランを見た時の、あの感動ったら・・

勿論予約もしていないし、お客さんも外にまでいるし・・

後ろ髪を引かれる思いで通り過ぎました。



でも、きょうは、通り過ぎなくていいんです。
                  憧れの
                  ル・さんざ・ぷりゅ・・・です






ル・さんざ・ぷりゅ・・・です

少し早めに到着したので開店の11時30分まで、ゆっくりと外で写真を撮らせていただきました。

オーナーシェフである、旦那様が畑から何かを採ってお店に入って行くのが見えます。

こんにちは〜っとお互いに挨拶。なんだか楽しみだぞ〜♪

奥様(マダム)も開店前で、かいがいしく動いているのが見えます。

これから始まるグルメのドラマが間違いなく素敵だという事を予感させるに

申し分ない雰囲気。
入り口はテラス側のガラス扉。

縁側のような場所に室内履きがふたつ

私達のために並んでいます。

(予約をしてあったので)名前を告げて入室します。
このさほど大きくないリビングのような店内に入ったときの感覚はうまく言えないなあ・・

マダムに促されるまま、一番いい(と私達は勝手に思っています)席に案内されて

マダムに「よろしくお願いします」と思わず言ってしまいました。
飲み物を聞かれて

ダンさんが、私だけにワインを

自分はノンアルコールビールを注文。

ええ〜?・・いいのかなぁ・・

と思ってる私を尻目に、

ダンさんがマダムに

「実はですね〜
きょうは家内の記念日なのですよ」

と笑顔で言う。

マダムが「え?」という顔を私に向けたので

私が

「8年前の今日、乳癌の手術をしたんです。」っていうと

マダムはニコリと優しい笑顔を浮かべて

「まあ!それはそれは・・
今日は、とても滋養のある坂田さんの家のアスパラがたくさんありますから、
それを食べてますますパワーを貰ってくださいね」と

にこやかに仰った。

坂田さんちのアスパラ?


それはまた後ほど。
さんざ・プリュで、その日にいただいたお料理

気になりますか?

なりますよね。

だけど、ここでは

詳しい解説はしませんよ^m^

あの日あの時間の・・至福の時の話だけ

坂田さんちのアスパラの新芽のサラダ
素晴らしいメニューの数々は

実際に行って確かめてください。

ただし、メニュー表があるわけでなく

その日に一番美味しいものを吟味してくださるので

それを楽しみながら味わう・・のが、

このレストランの過ごし方だと思います。


パンに添えられていたのは
菜種油・塩
どちらも、大変稀少なもの
素晴らしかったのはメニューだけではありませんよ。
吟味された新鮮な食材を

今の季節に

一番美味しくいただける方法で

一品一品とても丁寧に仕上げ

私達に提供してくれます。

坂田さんちのアスパラ
さっき、坂田さんちのアスパラ・・と言ったでしょう

今日、いろいろ七変化して登場するアスパラは、

このレストランの近くの、坂田さんが作ったアスパラなんです。


アスパラだけではありません。
他の食材も、みんな 「出身地」や「育ち」が判る

まさに「生産者の顔の見える」食べ物なのです。

ロワイヤル
アスパラのガニエ
マダムが、その丹精込めたお料理をテーブルに供してくださいながら

その食材の魅力を、ひとつひとつ丁寧にお話してくれます。

聞けば聞くほど、その食材、調味料が、大事に大事に作られたものかがわかり

驚愕してしまうほど・・

お塩の一粒だって、疎かに出来ないと思うくらいのストーリーがあるのです。

イナダとヒラメ
レタスで作ったソース
また

それを私達に伝えてくださる時のマダムの温かな口調や雰囲気に

私はなんていうか・・
心地いい朗読・・音楽・・を聴いているようで

心の奥でウットリしてしまいました。

喬木村でお芋で育った豚さん

赤いのはトマトのジャム
酸味と甘さが美味〜
勿論、味は絶品。

陳腐な言い方で申し訳ないけれど「舌鼓を打つ」って、こういうことかしら。

美味しいものを素晴らしい空間で、素敵な人が提供してくださって・・

嬉しいったらないです。


最初のうちは私達だけだったのですが
途中からもう一組の予約をしていたカップルが見えて
やはりその美味しさに感激していた様子でした。

パンのおかわりを持ってきてくださいました。
あ・・そうとは知らず、だいぶ残っていたお塩舐めちゃった・・
そしてデザートです。


濃厚なチョコレートのテリーヌと・・

搾りたて牛乳のデザートです
食後にはコーヒーか紅茶をセレクト。

いつもなら、コーヒーだけれど、きょうは始めから「紅茶」と決めていたんです。

なぜなら

ここで出してくださるコーヒーは

私達がこの後訪問するカフェでいただくコーヒーと、判っていたから。

マダムにもそう言って、紅茶にしてもらいました。

ダージリンティー
インドの有名農場(忘れました)の茶葉
至福の時をいただいて

外に出るために靴に履き替えていたときの事


マダムが

そっと声を掛けてくださった。

「奥様の記念日という事で・・」

そして小さな包みを渡してくださった。

「来年も、再来年もおいでください」・・と。

わぁ・・
ありがとうございます。

予期せぬ心遣いに、私の顔も声も
泣き笑いになってしまいました。
「来年も、再来年もおいでください」

その意味の深さを、しみじみと
ありがたいと思いました。


プレゼントは二つ。

その一つが、これ。

今日のランチでもいただいたトマトのジャム♪
丁寧なラッピングが・・


それは・・ピンクリボンだったのです


ありがとう・・・


来年を待たずとも
きっときっと必ずまた伺います。


大切な日に
たくさんの「美味しい」「嬉しい」を

ごちそう様でした。
2011年6月初旬訪問
ちょっとしたオマケ話

実は「さんざ・ぷりゅ」を訪れた日、行きにも帰りにも
YUSHIカフェに寄りました。

「これから、さんざぷりゅ」に行ってきます」と言うためと
「さんざぷりゅに行ってきましたよ」というために^m^


YUSHIカフェのカウンターでコーヒーをいただきながら談笑していると
御近所の常連さんがやってきます。
YUSHIさんはその人たちに私達の事をこう紹介(?)します。

「いま、さんざぷりゅに行ってきた帰りなのですって」って。
常連さん達はニコニコと頷きます。

なんかね・・素敵なネットワークなんです。
あの店もこの店も、あそこの店も、まさかのあの店も・・・

なんのことか、わかんないよね。ゴメンナサイ。

でも、この日のYUSHIカフェでのコーヒータイムでは
さんざプリュほか、私達の大好きな店が
み〜んな不思議なご縁で繋がっていることが判って
ますます嬉しく楽しくなりました。

素晴らしい一日でした。
HPのトップへ ル・さんざ・ぷりゅ

TEL・FAX 0267-52-2080
長野県佐久市春日3256-2

木曜定休
ランチでも予約をして出かけたほうが
より確実に楽しめる気がします。