Coffee&Lunch


 Kinta
ずっと前から行きたかった店がある。
もっと正確に言えば
ずっと前、じゃなくて2005年の4月3日から。

その日、寺泊の佐渡が見える丘の上に
一軒のレストランがオープンした。

サラリーマンだったネット友達「きん太」さんが奥様と一緒に開いたお店
その名もハンドルネームそのままの
「Kinta」
長野から寺泊に向かう途中の402号線。
海沿いの快適なドライブをしながら、ふと山側を見ると
小高い丘の上に、瀟洒な建物が目に付く。
今日の空のように真っ青な壁に
真っ白なデッキテラスが印象的。
数台の駐車スペースもあるけれど
私達は、すぐ隣の大きな無料駐車場に車を停める。
車から僅かではあるけれど、
歩きながら「きん太」さんのお城を眺めたかったから。

「Coffee&Lunch Kinta
手作りの素朴で素敵な店の表札が。
奥さんが下書きをして、
きん太さんがペンキで白く描いたそうだ。

ちょっと早く着きすぎた二人は
11時のオープンを待つ。
線路の枕木で作った階段を
なんだかワクワクしながら一段一段登る。
この階段もご夫婦二人で毎日少しずつ作ったとか。
こうして実際に見ると
素人とは思えない素晴らしい出来栄え!

「確か、きん太さん、
普通のお堅いサラリーマンだったよねえ」


「普通のお堅い」とは意味がよく分からないけど
とにかく大工さんではなかった事だけは確かだ。
きん太さんとは、ネット上だけの付き合いで面識はない。
今日、お店に行くことも言っていない。
「いつかお店に行きたいです♪」
その言葉は私達は本気だったけど、
彼は
半分くらいは社交辞令と思っていたんじゃないかな。

「ねえ、ダンカミだって言う?
気が付かなかったら黙っていようか?」


階段を登り切ってドアを開ける。
「ごめんくださ〜い」
玄関を入ってから今来た所を振り向くと・・わお!この景色!
眼下に広がる海・・まるで一枚のタペストリーのよう・・
ここは靴を脱いでスリッパに。
そう、普通のお宅にお邪魔する感覚。

マスターが「いらっしゃい」と登場。
(あ、ネットで見た、きん太さんだ♪)
ちょっと目があって一瞬
「分かっちゃったかな?」と思ったけどそんなわけないね。
うちは顔を公表してないし、
きん太さんのHPも最近はロム専だしね。

心の中でカミさんはニヤニヤしながら店内を見渡す。
ダンさんも普通の客を装って(?)デジカメも遠慮がちに
時々、こそっと「カシャッ・・」

だから、店内のベストショットがない(T_T)

店に入った途端、窓イッパイに広がる日本海!
この画像が欲しかったんだけどな。
今度行ったときにはリベンジ撮影しなきゃ。

一番景色のいい特等席に座る。
冷たいお水を持ってきてくれたマスター・・いえ、きん太さん?やっぱりマスターと呼ぼう。
全然気が付いてない!・・こういうの楽しい〜!
ダンさんがメニューを見ながら
「雑穀ランチいいですか?」と聞く。

この「雑穀ランチ」を食べることが今回の二番目の目的だった。
一番目?
そりゃ「生きん太」さんを見る事。

マスターは「雑穀ランチは11時半からなのですが・・」
ちょっと申し訳なさそうに言う。
そ、11時のオープンを待ってすぐに店に入ったので、あと30分あるからね・
「いいですよ、待ちます」
ダンさんが当然のことのように言う。

「それでは先にコーヒーをお持ちしましょうか」
マスターに言われて「あ、そうですね、お願いします」
(雑穀ランチには後で詳しく書きますがコーヒーも付いてます)
二人でテラスにも出てみる。
目の前に広がる日本海を見ながら
そして日本海から届く爽やかな風を感じながら
なんてロケーションなんだ・・と溜息をつく二人。
この景色を見られるだけでも
ここに来た甲斐があったかも。

夕日が海に沈む光景も観られるのだそう・・
息を呑む美しさだろうな・・
コーヒーが運ばれてきた。
センスのいいカップに
マスターご自慢の自家焙煎コーヒー
美味しい!
素敵なお店ですね・・

「ありがとうございます」
落ち着いた声のマスターが言う。

「どこでうちのお店をお知りになりましたか?」

あ、どうしようかな・・なんて言おうか・・
ダンさんが考えてる間に
カミさんがいたずらっぽい顔で言っちゃった。
「きん太さんに教えていただいて」

「え?」
マスターは不思議な顔。
少し間をおいてから
我慢できないカミさんが喋っちゃった。
「ダンカミです」

「え?・・・あ!どうも〜!!」
「来ちゃいました、どうも〜〜!
はじめましてぇ(*^_^*)」
少しずつ他のお客さんもやってきた。
思い思いの席で、
思い思いのメニューを注文している。
マスターもママさん(シェフ)も忙しそうだけれど
楽しそうに働いている。

なんだか見ていて嬉しいのは何故かな。




雑穀ランチが運ばれてきた。

これですこれです、私達が食べに来たのは。
きん太さん夫婦が考案したメニューの中で
開店以来、気になっていたもの。
雑穀エキスパートの資格を撮ったご夫婦の
自慢の逸品。

とてもヘルシーで
素材を生かした優しい美味しい味付け。

一皿一皿「へ〜・・」「あら・・」と
二人で顔を見合わせながらいただく。
お互いの顔はモチロン満足げな顔。

顔だけじゃない、身体もこんなに健康的なメニューに
嬉しがってるのがよくわかる。

デザートと先にいただいたコーヒーも付いて
たった1000円は安すぎ。

赤字覚悟でも値上げは考えてないそうだ。

画像ではどんな内容か分からない?
そうか・・では説明するね、雑穀入りのご飯と・・


あ、壁に手書きのランチセットの説明があったので
それを見てもらったほうが早いかも。

というわけで、雑穀ランチの内容です
「たかきびのハンバーグ」
めずらしいでしょ。
お肉を一切使ってないのに美味しかった。
ローカロリーで女性の味方だね。
このヘルシー志向が話題になって
あちらこちらのメディアに紹介され始めている。
あの「はなまるマーケット」でも紹介されたそうな。

マスターが「たかきび」など
使ってる雑穀のサンプルを見せてくれた。

「もちきび」「もちあわ」など・・
モチロン「蕎麦粉」が入ってないのは確認済み。
美味しいヘルシーな食事を
ゆっくりいただいて、名残惜しい気持ちで席を立つ。
マスターが玄関まで見送ってくれる。

再訪することを約束してから
海の見える階段を降りていく。

さっき登った時には、これからどんな場面が待っているか
ワクワクドキドキだった。
今は、そのわくわく感が満たされて
一段一段踏みしめながら降りている。
脱サラしてお店を開く・・
どこか夢のような、なかなかできない事を
きん太さんは、私達の目には
アッサリ(?)やってしまったように見えた。
実際は大変な決心と
努力と準備があったに決まっているが・・

たった一年半なのに
今日のきん太さんご夫妻は
ずっと前から、このお店をやっているような
マスター&シェフぶりで、自然体でカッコよかった。
ランチもお世辞抜きでハマりそうだ。


寺泊付近に行ったら、訪ねてみてよ。
ちょっと人に自慢したくなるお店かも。

オ マ ケ
18年9月初旬訪問
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Kinta
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