あずみ野ごはん “風ゆら”
夫婦二人だけの暮らしともなると、休日には
事前にちょっと外でお昼でも・・という機会も増える。

クチコミなどで得た情報を頼りに
少し車を走らせても食べに行ってみたいと思う店も増える。

まあ、遠出した割りにはイマイチ・・などという店も勿論あって
HPに登場しないまま、人知れず埋もれたままの店も・・ある。

今回訪れた店は・・・とにかく紹介したかった。
私達の「ドライブ付きお昼ご飯」の上位リストに新たに加わった店

「あずみ野ごはん “風ゆら”」
二人が行く宿や店は
なぜか「一軒家」的な所が多い。

知っていてそういう所に行くわけでなく、
行ってみたら、周囲とは離れていたり
あるいは周囲が民家ばかり・・という事が多々ある。

この「あずみ野ごはん ”風ゆら”」もそんなお店だった。
豊科ICから車で15分、明科駅から車で5分という
比較的好立地だったけれど、地図を頼りに向かうと
そこは犀川沿いののどかな住宅地。
しかも、これ以上行くともう民家さえ無さそう・・という所に
それはあった。

急勾配の坂を登ると
6台分ある駐車場は既に埋まっている。
ただいま12時ちょっと過ぎ。
昼は11時半からなのでちょうどいいと思っていたが
ちょっと遅かったか・・

残念だけれど、こんな所で待つわけにも行かないので
引き返そうと思っていたら、
建物から60代位の店の人と思われる男性が現れた。
「すいません、今、満席なんですよ」と申し訳無さそうに言う。
「お待ちいただくお時間がありますか?」とも。

あ、じゃあ、すこしドライブしてまた伺います、と答えようとすると

坂の下を指差して
「この二軒先の家の駐車場にとめてください。
席が空くまで自宅のほうで待っていただきますから
」と。

ん?自宅?
言われるままに近くの駐車場(普通の民家の駐車場)に
車を止めて
再び、今度は歩いて坂を上がっていく。

さっきの男性に案内されて
店の入り口の
とても雰囲気のある草木染の大暖簾をくぐった。

(この暖簾を下げた入り口の画像がない!残念)

暖簾をくぐって階段を上がると
左側が店の玄関
そして右側には立派な「自宅」の玄関があり
二人はそこに案内された。
「席が空いたら、呼びに参りますから
通されたのは、玄関を上がってすぐのところにある
二間続きの洒落た和室。

え〜・・
いいのかなあ・・
なんだか意外な展開になったぞ。


でも後からわかったんだけど
これは特別な計らいじゃなく

普段からこの部屋は
「待合室」のように使われているらしかった。

和室の窓からは
駐車場やその向こうの犀川も良く見える。

この「自宅」和室の造りといい
店の入り口のセンスといい

ここの「あるじ」の趣味と拘りが伝わってくる気がして・・


これはもしかして
お店のほうもかなり期待していいかも・・
どのくらい待ったかな。
ひなたぼっこしてるような気分だったので
待たされた気は全然なし。

「お待ちどう様でした」と店の人が呼びにくる。


これは店の入り口。

店内には靴を脱いで入る。

店内はとてもコジンマリしているが、
落ち着いた雰囲気が満ちている。
入口からすぐのところにカウンター式の厨房があって
店の人が忙しそうに支度をしているため、
一階部分は撮影せず。
とても雰囲気が良くてぜひともお見せしたいのだけれど
初めてなのにあまりパチパチはどうかなあと。
次回は機会に恵まれるといいな。
空いたのが二階の席だったので
黒塗りの階段を上る。

テーブルは一階に3卓
二階にも3卓

決して広くないスペースだけれど
ゆったり寛げる非常にいいセンスの造り。
外はテラスになっていて
そこにも3卓のテーブルと椅子。
犀川が目の前に流れていて
季節のいい時には
ここでのランチタイムが
さぞかし気持ちが良いだろう。
天井照明。
クラシックモダン・・と、いうのか?
可愛いけれど粋で、こんな照明が欲しいと思う
二階の隅にこんな手洗いがあった。
飾りか?

この上の天井部分に・・
スピーカーがあって
質のいい音色のジャズが流れている。
席に着いて、窓越しに外の景色を見、
上質のインテリアと音楽を楽しんでいると
すぐにお茶と、漬物が出された。

洒落た器ですねえ、お漬物、おいしそ。
野沢菜、ヤーコン、沢庵です。
さてさて
この店のランチタイムは、訪れた客に注文をとらない。

それが、ここの最大の特徴。

お昼のメニューは一種類。「今週の昼ごはん」のみ。

しかもしかも限定40食

ランチタイムは一応決まってはいるけれど
40食が終った時点でタイムオーバーとなる。

この「限定」の面白さに惹かれて
一度は来てみたいと思っていたのだけれど

こうして訪れた今、まず店の雰囲気の良さに
すっかり魅了されていた。
訪れたのが土曜日ということもあるかもしれないが
ひっきりなしにお客がやってきて
しかも、どうやらリピーターが多い。

「この間(お店に)来て、あまり美味しいので今日は両親を連れてきた」と
お店の人に話す人
「ここ、いいでしょう〜」と連れてきた友人に鼻高々な人。

うん、わかるよ。
ここは誰かを連れてきて自慢したくなってしまう、そんな雰囲気を持っている。
さて、しばらくすると

待望の「ごはん」が運ばれてくる。
大きなお盆にズラリと並べられた小鉢の数々。
器もシックで、
料理の引き立て役も忘れないが
ちゃんと自分を主張してもいて目で楽しませてくれる。


これは何かな・・?これは?
献立表を見ながら、話に花が咲く。

どれも本当に素朴で美味しい。
しかも健康的で安心して食べられる。
お腹に溜まるようなボリュームのある献立ではないけれど
たくさんの種類を少しずつ味を確かめながら食べていると
とても満たされた気もちになる。

ここは女性や中高年の人に絶大な人気がありそうだ。

私達が舌鼓を鳴らしている間、他のテーブルでも
盛んに料理を誉めている
オバ様たちの声が聞こえた。
私達も
食べ始めた時から、目を合わせて頷いている。

「ここ、いいね」の意味です。

どうやら家族だけの経営のようだ。
若夫婦と、さっき自宅に案内してくれたご主人と?かな。

ランチタイムにこういうシステム(一種類のみの数量限定食)
を誰が考えたのだろう。
無駄がなくてとてもいい。
しかも、献立も味も工夫してあるので
合理的なのに優雅な気分でお昼タイムを過ごせる。

目の前の景色も、なによりの御馳走だ。

「いいよね」

また目と目を合わせて頷く。

ダンさんが後で行った言葉。

「食事は口だけで味わうのではないね。
五感で味わうものだね」

満足感イッパイで店を出る。
階段を降りて、さっき暖簾が掛かっていた入り口に来ると
献立表が飾ってあったイーゼルに
「本日のランチは終了致しました」と。

まだ1時半にもなっていないのに・・。
来たときに掛けられていた素敵な暖簾も外されていた。
う〜ん、帰りに是非撮りたかったのに、残念。
次回には忘れずに撮らなきゃ・・店に入る前にね。

ここは来る時間を考えてこないと、無駄になってしまうかも。
それでもまた来て
この雰囲気であの「ごはん」が食べたい!

そう思う二人なのです。
                          再訪記はこちら

      
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〒399-7101 長野県安曇野市明科東川手13368-2
営業時間:10:00-15:00 / 17:30-23:00
定休日:毎週月曜日・第三日曜日
電話:0263-62-5558