栃尾又温泉 自在館

   19年4月初旬
部屋トイレつき&料理「月」コース
@14430円
「栃尾又温泉・自在館」に宿泊したのは今から2か月ほど前の4月初旬。

ETC割引制度が導入されて間もなくの事。

恩恵は受けて、どこかの温泉に行きたい・・でも、あまり無理して遠出はキツイ・・

できたら高速道路も、そんなに渋滞しそうもないルートがいい

そんな勝手な条件を満たしてくれそうな温泉宿が「お気に入り」に入っていた。

 栃尾又温泉「自在館」


2ヶ月を過ぎた今、記憶が殆ど曖昧になっていて

マトモな宿泊記は書けそうもないけれど、泊まった証は残しておかなくては・・と

サクサクとは程遠い指捌きでPCに向かう。
土曜日の朝、関越自動車道で新潟方面に向かう。
期待通り予想通りの車の少なさは、ちょっと拍子抜けなくらい。

それでも大きなサービスエリアでは
県外ナンバーのドライブの車をいつもの週末以上に多く見かけて
やはりETC割引の効果を感じる。

高速を降りるときの料金表の「1000円」という表示は
やはりナンともいえないお得感。
それも今に慣れてしまうだろうけれど。
自在館。

画像では大きな温泉街のように見えて
撮った本人も意外。

実際は、この画像に写っているものが、ほぼ全て。

山の中に、この一角だけ温泉宿が三軒。
しかもレトロ・・というか・・古い。
なんか・・
本当に普通の田舎の集落に紛れ込んだような。

でも、集落というほど建物はないから・・

集落の一部を模倣してとても丁寧に作った
撮影用のセットのようにも見える。
丁寧なセットにしては
案内標識を
マジックなんかで書いちゃって
ちょっと笑えるけど。
丁寧なセットにしては
お風呂の入り口がこんなにチープで
ちょっと笑えるけど。
面白がって
アチコチ眺めていたカミさんに
近寄ってきた登場人物ひとり。
何も聞かないのに
おもむろに
建物や温泉や
すぐ傍の祠の説明まで始めた。

ふんふん・・真面目に聞くカミさん。

結局、この御仁がどなただったのか、
・・・未だに不明。

自在館の人じゃなかったから
もしかしたら、隣の宿のご主人?
「ごゆっくり」という
その人に言葉に送られて
宿にチェックイン。
自在館の中も

外の雰囲気に負けないほど
レトロで(ここは古いというよりレトロと言おう)
いい味を出していた。
ロビー。

画像に人は写っていないけれど
何組かの先客が
チェックインの手続きをしていた

この時、午後12時半。
チェックインタイムの1時になっていないのに。
あまり先客が多いのでチョット焦る。


出来たら早い順番でチェックインしたかった

なぜかというと・・

宿での食事場所が

個室食事処か、部屋食なのだけれど

個室食事処が使えるのは
早くチェックインした10組限定なのです

どうせなら「限定10組」になって
食事処を使ってみたいと思っていた。

いつもチェックインは一番乗りだから
10組には大丈夫だろうとタカを括っていた。

が・・
ありゃま・・

感じの良いスタッフからの説明で
「お食事はお部屋に運びますね」


10組になれなかった。
ダンさんがつぶやく・・

「さっき外で
カミさんがオジサンと話してる時、
二組ほど宿に入って行ったんだよね。


あそこが10組の分かれ道だったな・・・多分。
部屋に案内される。

角部屋8畳+エントランス+テラス側の板の間

トイレ洗面所付です。
冷蔵庫はここ。
なぜか ビンを引き抜いても
戻せばOKだし
会計は自己申告。
窓の下には
堰があって勢いよく川が流れている。

音が凄くて
夜中でも
絶えず大雨が降っているような音が響く。


こういうBGMは
二人は嫌いじゃないけれど、
気になる人は居るだろう。
部屋にあったこの宿の「案内書」
他の宿泊記に、「いい♪」と紹介されているので
今更紹介するのも・・とも思ったけど
やっぱり・・

「いい♪」

部屋に用意されていたのは
浴衣ではなくて「作務衣」

浴衣を好む人には
廊下の棚に浴衣が用意されている。




カミさんは後で
作務衣の裾のゴムの締め付けが気になって
浴衣に着替えた
。                   
温泉に入る
露天風呂「うけづの湯」は

朝6時から夜11時までの
予約制の貸し切り

好きな時に入れるのではなくて
チェックイン時に予約(無料)して
その時間にフロントで鍵を借りるシステム。
雰囲気のある露天風呂。
横にかなり細長く、
和風サンデッキか広縁が温泉になっている感じ・・
とでも言えば、長い感じがわかるかな。

何度か画像で見たことのある露天風呂だけれど
大きさや雰囲気など
イメージしていたものと微妙に違うのが面白いところ。
源泉の温度が低いので
加熱した源泉とそのままの源泉の
二本立てで浴槽に流れてくる。
外は晴れ。
キラキラと光が反射して眩しいくらい。

ここの屋根は
雨の日は勿論だけれど
今日のような陽射し対策にも。
そして何より客室の窓からの目隠しとしても
必需品。

正面は山だけれど
宿泊者が散策できるような細い道があって
実際、歩いてる人がいたから、チョットだけ注意。
他にも24時間入れる内湯が二つあって
時間によって
貸し切りになったり男女別になったりなので
間違えないようにね。

廊下にこんな丁寧で暖かな説明板があるから
大丈夫だけれど。

ほかにも随所に
温もりのある説明書きがたくさんある。

この字はいいよね。
この宿の大事なアクセントになっていて
思わず立ち止って

ジックリ読んでしまう。
下の画像は「たぬきの湯」だが
「うさぎの湯」も、ここよりは若干小さいだけで
同じような作りになっている。

男女別のお風呂にもなるくらいの
大きな浴場を借り切れるのは
露天風呂とは、また違った贅沢感がある。

お湯も極上
もうひとつ
この「栃尾又温泉」で書き忘れてはならないのが
三軒の宿共通

霊泉「したの湯」と「うえの湯」


36度のラジウム温泉をそのまま源泉で掛け流している。
ヌルイので何時間でも入っていられ、
人の自然治癒力を引き出すとかで湯治客も多い。

ラジウム温泉?・・ああ、確か「角屋旅館」もそうだったね。
思えば、同じ新潟だし、そう離れていない場所だったっけ。

画像で紹介したかったけれど、
「したの湯」も「うえの湯」も
いつ行っても入浴者がイッパイ。
しかも、みんな真剣に静かに長〜〜い時間入ってる。

たまに元気にお喋りしている人達がいると
その声ばかりが静けさを破って妙に響くし、妙に浮く。

文庫本を持ってきて湯船で読む人も珍しくないし
そのほうがこの場にシックリと合う。
湯舟や脱衣場の画像は無いけれど
左の画像は「したの湯」に向かう階段。


これからどんな湯に出会うかなと
期待を膨らませるにじゅうぶんな段数。

そして
実際目にした「したの湯」
独特の佇まいがあった。


それに比べて「うえの湯」は
明るすぎる色のタイルに
明るすぎる室内。
脱衣場も味気なく銭湯のような感じだ。


湯はいいけど
断然「したの湯」に軍配だな。
で、肝心の効能は?

う〜〜ん
いくらスゴイ温泉でもたった一泊で
わかるのは無理と言うものか。
増してや
具合の悪いところや痛いところがない二人には尚更。

どこか調子が悪くなった時に来てこそ
この温泉の本当の良さがわかるかもしれない。


そうなったら一泊じゃなくて「湯治」という選択だろうけれど。
湯治と言えば、「うえの湯」へ行く途中で
こんな画像が撮れた。

ここが湯治棟。(旧舘とか本館とかいうのか?)
ちょっと惹かれる趣でしょ。

勿論一泊でも泊まれる。
食事内容は部屋に依って決まるのではなくて
別にセレクトできる
ので
こういう本物のレトロが好きな人は
リーズナブルに本物温泉を楽しめる。
食事をする
部屋食。
個室食事処が先着順に漏れて適わず・・だったけれど
二人で周囲を気にしないで、ゆっくり食事ができたのだから、同じこと。

メニューは、いつものことなのだけれど
「お品書き」が無い時には、詳しくかけない。
増してや、日にちがダイブ経っていては
尚更記憶を辿るのも難しい。

撮った画像を見て、こんな食事だったなあ・・と思い出す。

自在館は部屋の種類(トイレ付とか、無しとか、バス付とか)と
料理の種類(というか品数)をそれぞれにセレクトして組み合わせる。

食事は質素(湯治食)でいいから部屋はいいほうが(バストイレ付)とか
部屋にはトイレも要らないから、食事はグレードアップして・・とかね。


グレードアップといっても料理は
「月」と「花」と「湯治食」の三種類しかなくて

「月」は「花」の献立に
「山菜天麩羅」と「しいたけ&越後牛の炭火焼」が付く。
「月」にしても1000円しか違わない。























うえの2点が
「月」コースで
プラスされたもの
山のものは珍しくないので、印象に残ったメニューは無かったけれど
量的には、この画像で見た感じ以上に多かったように思う。

最後に鍋で「お雑炊」を作って、それを平らげた時の満腹感や
あとで部屋備え付けの胃薬の世話になった事が
そういう印象に繋がっているに違いない。

そして・・川の激しい音を聞きながら朝を迎える

ダンさんは早起きして「うえの湯」で朝風呂。

朝一のお風呂独占を目論んでいたダンさんだけれど
考える事はみんな同じのようで・・

部屋に戻ってきて
カミさんにそのことを話したら
カミさんも朝風呂に行く気を削がれた(^^ゞ



そして朝食。
個室食事処の組もあるが、二人は食堂。
朝の食事場所を決める基準は今でもわからないなあ

きのう、スタッフが
「朝、ロビーに部屋番号が貼られていたら
「個室食事処に。そのほかの方は食堂です。
」って
説明していたけれど。

貼りだした紙を見たら、うちの部屋番号が無かった。

なんか、結果を見に来て
「不合格」だった心境に近いものがあるね。

まぁ、どうでもいいけど。

話を元に戻して・・朝食。

テーブルに
ある程度のものがセットされていて
あとはバイキングで好きなものを適当に。
この形式って
食べてしまう。



御飯もお櫃はないけれど
従業員の方が、ちゃんと見ていて
「おかわり目線」を送ると
すぐに飛んでくる。

夕飯に続いて、朝食も食べすぎ。



余談なんだけど・・・
客の数とテーブルの数が
「個室食事処」を足して考えても合わない。足りない。
朝食時間を聞かれた記憶がないのに・・
でも、なんとなくスムーズに進んでる気がする。
今考えても不思議で仕方ない。
食後のコーヒーは
ロビーに設置した
いつでも飲める
レギュラーコーヒー♪

宿に来てから何杯目のコーヒーだろう。
チェックアウトは11時なので
食後にお風呂に入ることも可能だけれど
貸し切り風呂が予約で埋まっていたので
部屋で一休みしてから宿を出る。

ロビーでは他のチェックアウトの客も出てきている。
週末ということもあるだろうけれど
これだけ稼働率が良いのは、山の中の宿にしては立派。

「秘湯の宿」の会員宿という事も、
選ばれる基準に一役買っているだろうが
ここは「秘湯の宿」と名乗るに相応しい、
良い湯を持った、山の中の素朴な宿であった。

私達も「自在館」という判を押したスタンプ帳を受け取って
宿を出た。
おまけ

お土産にもらった「霊泉」

「お車ですか?」の配慮も。
ちょっとだけカミさんのオマケ話
何度も言っているように
時間が経っていて、細かな記憶がないのだけれど・・・

微妙に、二人と宿との感性やタイミングがずれたようだ。
それは特に書くことじゃないし・・


それでも全体的には「居心地良かったな・・」という印象が勝る。

それはなぜかというと・・

宿に滞在中、いろいろな「宿の人」を見た。

表に立っている人だけでなく
掃除の人や、食材などを厨房に運ぶ人・・

山の中らしく、柄物の割烹着に頭には手拭・・

そんな、お客の前に出る支度ではない、いわゆる「裏方」さんにも会った。

その人達が、みんな私達を見ると
「いらっしゃいませ」
「おはようございます」
「ゆっくりしていただいてますか」
「ありがとうございます」と

さり気なく暖かい言葉を発する。

当たり前?そうかもね・・
でも、そういう所ばかりじゃないように思う。

この宿に携わってる人たちは
自然に挨拶が出る感じ。
心から私達を歓迎してくれている感じ。

裏方さんが暖かく挨拶すると
表スタッフが挨拶してくれるより数倍
印象がUPするって・・思うのは私達だけ?


振り返ったときに
この宿の居心地が良かったという印象が残っているのは
この和みのオバサン達の存在ゆえ・・かもしれない。


そして、もしかしたら
最初に宿の前で出会った、あのオジサン
あの人も、この宿の印象に花を添えたひとりかもしれない。

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