和山温泉 仁成館

平成18年豪雪後の秘湯をたずねて

2006年9月下旬
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入浴のみ500円
時間など要確認
「平成18年豪雪」と気象庁に名づけられた
昨年の暮れからの今年の2月にかけての
凄まじい豪雪は、雪に慣れているはずの秋山郷にも大きな大きな被害を与えた。
雪崩の危険があるということで道が閉鎖され、
孤立状態が長く続き、住民の生活にも多大な影響が出た。
勿論、宿泊施設などもすべて休業。

私達は秋山郷の中でも特に気に入っていた「和山温泉仁成館」の事が
気になって仕方なかった。
あの頃の情報によると、今後も宿を存続するかどうか迷っているとの事。

あれから仁成館はどうなったのだろう。
気になりながらも時間が流れ、気が付くともう秋。
また雪の季節にならないうちに、是非とも訪ねて見たかった・・和山温泉仁成館
秀清館を後にして、二人は懐かしい和山温泉に到着した。
ああ、良かった!
ちゃんと以前と変わらない「仁成館」がそこにあった。
駐車場に車を停めると、放し飼いされた一匹の犬が人懐こく寄ってきた。
初めて訪れた時にいた「バン」ではない。
相方の「アサ」かな?それとも二匹の間に生まれた子かな?
どちらにしても、この情景・・
お客が来て犬が近寄って・・それも前のままで嬉しかった。

この犬に案内される形で宿の玄関に入る。
館内も全然変わっていない、良かった〜〜

宿のご主人が出てきたのでお金を払い
カミさんはあまり嬉しいのでこう言った。

「宿の存続云々って新聞に載っていて、心配していたんですよ」

すると、ご主人
「実は、宿はもうやめちゃったんですよ」
え〜!
一瞬言葉が出なかった。
そうだったんだ・・

でもこうして訪ねてきた人には温泉に入ってもらっているそうだ。

それは本当に嬉しい、ありがたい。
二人は自然にご主人に頭を下げた。

「二階の内湯も入ってってよ」
露天風呂に向かう二人にそう声を掛けてくれた。
懐かしい大好きな露天風呂。
あれだけの豪雪にも耐えて
いつもと変わらぬ姿でそこにある。
満々と溢れる湯は
「いつでも入っておいで」とばかりに
静かに準備している。
ここから見る景色も
以前来た時と少しも変わっていない。
初めて訪れたときにこの景色に感動したっけ。

夕刻まで浸かって
この景色を眺めていた事もあったっけ。
このカンテラが夕方になると点くんだよねえ。
今は宿泊客がいないから、果たして点けるのだろうか。いつもなら
この開放感のある大好きな露天風呂で
ノンビリ話をしながら入っているのだが

今回はなんとなくシミジミ・・
宿の閉鎖の寂しさと
それでも入浴させてくれた有難さと・・
折角だからと二階の内湯にも行って見た。
実は内湯は初めて。

二階に上がって驚いた。
廊下が、脱衣場が、想像していたよりも
ずっと新しくて綺麗だった。

こんなにいい感じだったんだ〜〜
そして男女別の内湯も
清潔なタイルと木の枠の
とても落ち着けそうな浴室だった。

窓も大きく開放感があり
湯船から窓を見れば
遠くの山々しか見えず
いつまでも入っていたいと思う感じは
露天風呂と一緒。

そして・・
この溢れる温泉!
源泉掛け流しのお湯が
誰もいない浴室で
静かに静かに木枠から溢れて
外のタイルを洗っている。

こんなにいいお風呂があるのに・・

「惜しいよ・・」
思わず呟いた。
玄関を出るときに
「ありがとうございました」と
食堂にいるご主人に声を掛けた。
「は〜い!」大きな声で返事をして、こっちを向いてくれたが
何か用事をしているようで、出てはこなかった。
出て来てくれたら少しお話したかったんだけどね。

この素晴らしい温泉・・
本当にこのまま閉鎖してしまうんだろうか。
勿体無い、本当に勿体無いよ。
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長野県下水内郡栄村和山
0257−67−2205