角間温泉 岩屋館
 20年8月下旬
                                
@16000円
「今度の金曜日に岩屋館、とったよ」
ダンさんが会社からお昼休みに電話を掛けてきて言った。

唐突だったので、カミさん慌てたけれど温泉に行くのになんの文句もない。
ただ、金曜ということにほんの少しばかり躊躇が・・
実は・・
通っているスポーツジムの一番好きなスケジュールが詰まってるのが
金曜の昼間のスタジオなのだ。

憧れのイントラさんと会えるのもこの曜日。

ダンさんもそれは百も承知で

「岩屋館はすごく近いから、
レッスンを受けてから行っても充分チェックインに間に合うよ」

ほんとう〜?♪
わ〜い、ジムで汗流して、その足で温泉に行かれるなんて、最高!
岩屋館
もしもこの宿が良かったなら
まさに「灯台下暗し」になるかも。

さてさて「ご近所温泉」の評価は如何に・・
と、いうわけで
あっという間に着いた岩屋館。

高速を使わず、下道・・というか裏道を走って
一時間足らずで着いてしまう
「旅」というにはちょっと物足りない距離です。



近いのだけど
「本当にこの道でいいの?ナビ、間違ってない?」
と思うくらいの
渓谷沿いの細い山道を登った先にありました。
思ったよりも早く着いてしまって
チェックインの3時には30分も早い。

他に人の出入りがありそうなら
早めに入ってもいいのだけれど
そんな雰囲気もなく
少し、周囲の写真など撮って時間を費やす。

・・・15分前
そろそろ許容範囲かなあ〜


そっと玄関の扉を開ける。
シンと静まりかえったフロント。
誰もいない。

スリッパが並べてあったので上がる。
10足以上並べてあったので
何組か他にも居そうで、なんとなくホッとする。


ダンさんがフロントで呼び出しベルを鳴らす。
奥から女将さんらしき人が出てきて
ちょっと戸惑った気配。

ちょっと早いんだけど着いてしまったので・・と言うと

きっとまだ部屋の準備が整っていなかったのだろう。
「ロビーで少しお待ちくださいね」と。

チェックインは3時ですから
勿論、それは当たり前。
しかも、後から気がついたんだけど
ここの露天風呂は3時半にならないと入れない。

だから3時前ににチェックインする客って
ほとんど居ないのかも。

ごめんなさいね〜、慌てさせちゃって・・と
心の中でカミさん。

ロビーからフロントを見る。
ストーブは一年中設置してあるのだろう
部屋の用意が出来るまで、しばし待つ。

ロビーの奥にもちょっとレトロチックな談話室があって
大きな窓に向って椅子が並べられ
渓谷の自然が眺められるように。
ウェルカムドリンクと台帳を持って女将さんがやってきた。

あ、お抹茶だ♪

女将さんが
「蕎麦粉入りの胡桃饅頭ですが
アレルギーはありませんか?」
と。

予約のときにダンさんはアレルギーの話をしなかった。

「あ、実は・・」
ダンさんが
この時初めて蕎麦アレルギーのことを言うと
「あら!そうでしたか〜」と申し訳なさそうに。

いえいえ、お菓子はカミさんが二つともいただきますから。


それにしても
よく「そばアレルギー」の確認をしてくれました。

ちょっとした事だけど大事な事。

密かにポイント大幅アップです。

そろそろ用意ができたかなあ・・
ちと退屈気味のカミさん
しばらくして「お待たせしました」と部屋に案内される。
お風呂の説明や食事処の案内などしながら
行く先は「新館」の4階。
途中の廊下に寛ぎエリアがあって
渓谷が眺められるような椅子の配置になっている。


ここは自然の景色が
一番の御馳走なのかもしれない。
案内されたのは303号室「雲隠の間」
部屋の入り口ドアは金属製で少々味気ない印象を受けたけれど
一歩室内に入ると落ち着いた清潔な空間が待っていた。

あら、なかなかいいじゃん。

8畳の畳敷きの部屋にはセミダブル(広めのシングル?)のベッドが二台。
部屋の向こうは広縁。
ユニットバストイレ付き
洗面台にはクレンジングや乳液など
女性化粧品も。

「この化粧品、ポー○だよ。」
カミさん世代ではこのブランドは
ポー○レディが訪問販売する高い化粧品のイメージ。


備え付けのアメニティの中にも、歯ブラシと一緒に
このメーカーの
シャンプーやボディソープが付いていた。
歯ブラシが一人二本ずつ。
就寝前と朝の分?
使い捨て用ながらシッカリした作りなので
一本でも充分だけれど
この心遣いが嬉しい。


浴衣も二枚ずつあったので
朝食の時に、新しい浴衣に着替えて行かれた。

やっぱりこの心遣いが嬉しい。




下の画像の細長い窓
床の間の中央に位置している。
そう、普通なら掛け軸があるところ。


四季折々の外の景色が
どんな掛け軸よりも素晴らしいと、こういう形になったとか。

右横に写っている、窓専用の戸を・・
窓に嵌めるとこんな感じに
書いてある絵のタッチ、どこかで見た事が?
そう、白土三平さんの直筆です。

ここに泊まったときに景色に魅入って描いてくれたとか。

全室にあるんですか?と女将さんにお聞きしたら

この部屋だけだそうです。ラッキー♪

広縁のテーブルには小布施の栗落雁。

冷蔵庫の上には電気ポットやレギュラーコーヒー
数種のティーパックが備えてあった。

冷蔵庫は普通のタイプだから
持ち込んだものを冷やせる・・何かもっていけば良かったな。

ビールやジュース、冷酒はあるけど
全部ビンで缶がない。

ちなみに自動販売機もないの。珍しいね。

家から近いのに、変なところで秘湯っぽく感じる。

あ、そういえば
ここは携帯も「圏外」でした!ビックリ。
テレビもあるにはあるけれど
NHKーBSしか写らない。

携帯は圏外でテレビは衛星放送のみ。

こんな秘境が我家から一時間足らずの所にあるなんて・・

ベランダから見る景色は
確かに秘境かも。
お茶など飲んでノンビリしながら
実は二人とも時計を気にしてる。

お目当ての露天風呂に入れる3時半を待っているのだ。

時間になったら
急いで行かないと・・

何もそんなに急ぐ事もないと思うでしょう?
今日は急ぐ必要があるんです。
特にダンさんはね。


実はこの露天風呂、混浴なのだけれど
夕方4時半から5時半までは女性専用時間帯

だから男性は明るいうちに入りたかったら
3時半になったら、すぐに入らないといけません。
露天風呂は一度専用出入り口から出て
ゆるやかな階段を登る。

階段を上がった先にある暖簾。

「どんなかなあ〜」
暖簾をくぐる時って
温泉でもお店でも独特の期待感がある。


あ、こ〜んな感じ。
誰もいない。(やった〜♪)
今のうちに着替えちゃいな。

ダンさんに言われてカミさんは脱衣場に急ぐ。

脱衣場は男女に分かれてはいるけれど扉がなくて
浴槽に向いているという大らかな造り。
浴槽は二つあってそれぞれ色も温度も違う。
奥の茶色っぽいほうが源泉掛け流しの温泉で
透明な手前の方は
真田の名水を沸かして適温にしているのですって。
以前からこういう作りだったのかな。

もっと大きくてもっと濃い茶色の温泉だと思っていた。

後からわかったことだけれど
この露天風呂は以前は二槽に分かれていなくて
茶色の大きな源泉浴槽だけだったのだね。

記憶にあったのは
以前見ていたHPや雑誌の写真だったらしい。
どうして折角の源泉掛け流しの浴槽を
半分にしちゃって、
沸かし湯の浴槽を作ったのかなあ・・

と源泉掛け流しが大好きなダンカミは
不思議だったけれど

源泉のほうに手を入れてみて・・わかった。
ぬ・・ぬるい・・
ぬるいというか冷たい!

カミさん、平気な顔して入ってますが
この温泉、この時点で30℃ありません。

プールより、ずっと冷た〜いです。
こんなに冷たい温泉(冷泉?)だけれど、敢えて何も手を加えない。
そのかわり、上がり湯にと、浴槽の半分は名水の沸かし湯にしたのかなあ・・と
勝手に思っているのだけれど、真相はいかに。

でも〜〜・・
冷たい源泉も
慣れてしまうと本当に本当に気持ちいい〜


カミさんは初めから源泉のほうに入ったので
すぐに慣れたけれど
ダンさんは最初に温かい沸かし湯に入ってしまったので
後からこの源泉に入るときは「冷てぇ〜〜!」と大騒ぎでした。
源泉の色も温度もその日によって変わるという。
泊まった日は薄茶色で、もっと濃いイメージだったカミさんは
ちょっと拍子抜け。
だけど、湯舟の淵を擦ってみたら・・
こんなに温泉成分が浮遊してきて嬉しくなった。

しばし沈殿物をかきだして喜んでるカミさん。

鉄の匂いと油の匂いが混じったような
独特の温泉臭。

30℃もない冷たい炭酸泉。

ちょっぴり
マニアックな雰囲気を楽しんでいる二人。

少しすると、暖簾が動いて
「いいですか〜?」と男の人が。

「どうぞ〜」
二人だけの貸し切りタイムは終り。
でも、入ってきた人が同世代の温泉好きの方で
楽しく会話が弾んだ。

毎年夏には2週間ほど
バイクで一人旅をして、いろいろな温泉にも入っているという。

ダンさんは「バイクのひとり旅」に反応して羨ましがっている。
男のロマンかもね。

でも、きょうは罪滅ぼし(?)で奥さんと同伴だとか。


話し上手の楽しい方で
もう少しで女性専用時間に突入してしまうくらい
時間を忘れて会話を楽しんだ。
あまり大きくない湯舟で、
お互いに挨拶もしないで、黙って一緒にはいってるのは
ちょっと窮屈で苦手。

今回、話をした人の中には
軽井沢に長期滞在していながら
そこからこの宿に泊まりに来たという人も。
次の日はまた軽井沢に戻るという。別荘なんでしょうね。

バイクで二週間のひとり旅といい
軽井沢滞在といい、
みんなリッチだなあ。
長期休みが取れる仕事ってなんだろう?
人のことだけれど
夏休みをとるのもままならないダンさんとしては
ふと、あれこれ考えてしまう。
ま、関係ないけど。

温泉が好き・・それだけで親近感を感じてしまう。
露天風呂は夜は9半時まで。朝は7時半から。
そして夜の7時半から8時半までは二回目の女性時間帯。

いつでも誰でも入れるのではないから
時間を多少意識して入らないといけません。

でも、男女別内湯のほうは24時間入れるので
真夜中や早朝は内湯のほうへどうぞ。
上の画像が内湯。同じ場所のように見えるけど男性用と女性用です。
夜中に入れ替わることもあるとか。

露天風呂と同じで冷たい源泉と名水の沸かし湯の二本立て。

カランもシャワーもあるので、ゆっくり身体を流して入りましょう。

下の画像は
内湯の前のある飲泉用カラン。

「養命泉」「真田家名水」・・どっちだか忘れたけどスゴイ味だった。
美味しい・・・とはお世辞にもいえない味・・
温泉から出て
夕食までの一時、散策したときに見た
本日泊まった「新館」
一番上の向こう側が「我が部屋」

近すぎる事もあって
あまり今まで選択枝になかったこの宿だけれど

今のところ、部屋OK、風呂OK

さて、では食事は?
それはまた、食事編へ・・・・・

夕食までのひと時、散歩なんぞ・・
食事編へ

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岩屋館
長野県上田市真田町長2870
Tel 0268-72-2323