船山温泉 船山温泉ホテル

18年5月中旬

再訪記です。以前の宿泊記はこちら
  
一泊二食@15500円  
話は三年前にさかのぼる。
カミさんが乳がんの手術を受けた。
その頃からこのHPと付き合ってくれている人はご存知かと思うが
または「雑記帳」の「長い長い週末」を読んでいただくとお分かりいただけると思うが
HPの流れでその事実を言わざるを得なくなった。
その時、多くの人がメールや掲示板で応援してくれた。真剣に励ましてくれた。
あの応援がなかったら、ダンさんもカミさんもあんなに前向きでいられなかったと思う。
あの応援があったから、怖くなかったんだと思う。
たくさんの応援をしてくれた人の中に「武井さん」という方がいた。
たった一度泊まっただけのご縁の船山温泉のご主人だった。
勝手な宿泊記を書かせてもらっただけの船山温泉のご主人だった。

以来、新しい宿を探す楽しみは持ちながらも
ダンさんはいつか「生還記念」には船山温泉にカミさんを連れて行きたいと思っていた。
そして三年。カミさんに内緒で船山温泉を予約した。
カミさんにとっては、サプライズ!サプライズ!の旅だったのは言うまでもない。

船山温泉の宿泊記は今回で二度目。
最初に書いた三年以上前の宿泊記・・画像が今と比べると驚くくらい少ない。
・・HP作りも自分達が気が付かないうちに変化していくのだね。
でも宿泊の感想などはよく書けている、と自分の書いたものなのに感心してる(笑)

今回はできるだけ画像を使うけれど情報というより日記風にさせてもらった。
情報という意味ではどうか前に書いた宿泊記も参考にしてください。

週間天気予報では「ずっと雨でしょう!」だったのに
旅行近くになったら
「ずっと雨!だけどこの日だけ晴れでしょう!」の予報に変わった。

おお〜!最近、旅というと雨が多くて
「晴れ男晴れ女」の異名を返上しようと思っていたが
これで名誉挽回!
自分で自分を褒めてあげたい
「いよっ!晴れ男!晴れ女!」

1時をちょっとまわった頃、懐かしい船山温泉に到着。
そう、ここはチェックインが1時、チェックアウトが11時という
22時間滞在の宿なのだ。
駐車場に車を停めると、玄関から宿の方が小走りで迎えに出てきた。
宿から駐車場が見えるような作りになっていないけれど
センサーで車の到着が分かるような仕組みになっているらしい。

そして荷物を持ってくれて玄関まで案内してくれるのだ。
以前もそうだったから到着する前に
近くのコンビニの駐車場で荷物の整理をしておく。

途中で買ったお菓子やら何やらが車の中で散らかってると
「お荷物お持ちします」と言われた時、焦るんで・・^_^;

立派な自動ドアの向こうの畳敷きの館内。
明るくて洗練された雰囲気は前のまま。
なんか深呼吸したい気持ちに駆られるのも前と同じ。
ロビー横の応接セットが籐製から黒の革張りになっていた。
ダンさんがフロントでチェックインしてる間、
カミさんはソファに腰かけて気持ちのいい緑の庭をながめる。
気持ちが既に三年前にタイムスリップ。
この丸いコロンとした籐椅子は懐かしい。
手入れをされた庭に面して並んでいるが
気持ち、二つの椅子が向かい合うように並んでいる。
この微妙な配置が好き。
この椅子は単なるインテリアじゃない。
滞在時間が長いから、大人だけの宿だから
団体を取らない12部屋の宿だから
この場所で庭を見ながら会話する人達もきっといるはず。
迎えに出てくれた人とは別の女性が部屋に案内してくれる。
廊下も部屋の踏み込みも全部畳敷き。
目にも素足にもこの上なく気持ちいい。
そして感じる清潔感。清涼感。
案内されたのは210号室「ひいらぎ」
前回と同じく一番小さな部屋だけれど
大満足を経験しているので、敢えて大きな部屋を希望しようとは思わなかった。

説明の終えた作務衣姿の宿の女性が「いつもありがとうございます」と。
え?いつもって言っても三年前に一度来たきり。
武井さんとメールでのやり取りは時々あるけれど。
ん?この人、私達がダンカミだって知ってるのかな?
さりげなく聞くと・・
はい・・一応、私、武井の・・妻で・・

え〜〜!それを早く言ってくださいよ〜!って
実際、カミさんは叫んじゃいました(笑)
あんまりお若くて可愛らしいんで従業員の方かと思っちゃいました。
あとは「その節はご心配かけまして・・」なんて改めてご挨拶。

ここは従業員さんもパートさんもアルバイトさんも
そして女将さんも、みんな同じスタイルをしています。
ごめんなさいね、もうお顔をシッカリ覚えましたから。
部屋は7.5畳と決して広くはないけれど
私達に言わせると凄く拘って作られている。

他の部屋を知らないから何ともいえないけれど
小さな部屋だからこそ、いろいろな工夫やインテリアが
生きているように思う。

部屋が小さいのに
狭く感じさせない、居心地が悪くさせないって
結構難しいと思うのだけれど。

トイレは全自動。
入室すると勝手に蓋が開いて
使用後、勝手に流して蓋が閉まる代物ね。
最近は時々見かけるけれど
三年前のあの時はびっくりしたなあ。
今だってこういう山の宿にはかなり珍しいでしょ。

窓際にマッサージチェアーがあるのは変わらなかったけれど
椅子や小さなテーブルはデザインの洒落たものに変わっている。

それに前も感じたけれど部屋にある小物がいい。
コップひとつにしても吟味しているのがわかる。
ご主人の拘りだろうな・・

お茶を飲む、コーヒーを飲む・・
それだけのことだけれどセンスのいいモノを使うだけで
味が変わってくるのだもの。これは嬉しい。

そうそう、テレビが大きくなっていた。
そしてDVDプレーヤーがあった。
連泊などしてノンビリする時など、好きなDVDを持ってきたいね。
カミさんが立っている所に洗面台がある。
こうしてみると
隅っこにコジンマリという感じに写っているけれど
鏡も大きいし、ドライヤーやハンドソープもあるし清潔。

「あ、ドライヤーだ。部屋にもあったんだねえ。
知識不足。持ってきたドライヤー、無駄だったね。」
前もこんな風に記念写真撮ったよね。と
思い出しながらの撮影。
逆光になるからと障子を閉める。
二人が気に入っていた
滑らかな障子も藍色の和紙風ブラインドも前のまま。

記念写真を撮ったら早速お風呂に入ろうね。
誰もいないといいなあ。
きょうは何組のお客さんかな、とちょっと気になる。

お風呂エリアの入り口。
まずは明るいうちに二人で貸しきり風呂に入るってものでしょ。
二つある貸しきり風呂はどちらも
朝は5時から夜12時まで
空いていれば鍵を掛けて何度も自由に入れる。
予約や時間制限は一切無し。

どの脱衣場も
アメニティの充実ぶりは自慢できるかも。
バスタオルやハンドタオルが脱衣場にたくさん。
使い終わったら下の籠に。
従業員さんが年中チェックしてくれるのだろう。
使用済みのタオルはすぐに籠から消えている。
ハンドタオルもワッフル織りの肌触りにいいもの。
こんなところにも拘りが。
二つあるうち貸しきり風呂のひとつ「二人静」
ガラス戸のない屋根つきの露天風呂。
大きな樽風呂だから二人で一緒に入っても充分。
雰囲気も申し分ない。

もうひとつの貸切風呂との境の簾は
以前はなかったけれど要望でもあったかな。
反対側(右側)にも扉つきの塀が立っていた。
さほど見えないと思うけれど、気にする人がいるのかも。
視界が少し狭くなったのを残念がるのは
私達くらいなものか。

清水
もうひとつの貸しきり風呂「清水」
これは露天風呂ではなく全面ガラス戸の内湯。
二人は、こっちも大いに気に入ってる。
湯船は大きいし内湯と言えど開放的だし
大きなガラス戸を全開口すると
さわやかな初夏の風が身体を撫で
気分は露天風呂そのもの。
目に飛び込むのはこの新緑と川の流れる音、それに鳥のさえずり。
もしかしたら、一番いい季節に来たのじゃないかな。

どれくらい満足してるかは・・ダンさんの表情と
浸かってる姿勢でご理解ください。
なんも言うことないです。
満足気に身も心も浮いてます。
今が一番いい季節・・と言いながら
この景色に紅葉を重ねたり、
雪を降らせたり、桜を咲かせたり・・
どの季節もどんなに素晴らしいかと思いを馳せる。
12室の宿で2箇所の貸しきり風呂。
イマドキとしてはそう充分な数ではないはずなのに
空いていることが殆ど。
これは滞在時間が長くて入る時間帯が別れることもあるだろうし
もうひとつは男女別のお風呂もとてもとても素敵なので
そちらを選択する客も居るのかも。
でも何故かここも貸しきり状態が多いから
ノンビリ入れること、請け合い。
男女別のお風呂はふたつ。
「渓流の湯」と「静山の湯」


時間によって暖簾が入れ替わるから
両方の湯を楽しめる。

畳の脱衣場は、
貸切のお風呂と同様、清潔で気持ちよい。
洗面台の鏡が貸し切りともども三面鏡になってる。
これは女性には特に嬉しい。
渓流の湯を脱衣場から。
昼間はこちらが女性用なのでカミさんが撮影したが
洋服を着たまま、画像だけ撮りに入るのって
誰もいなくてもなんだかドキドキする。
隣との間にあるアクリル板。
これだけでも随分落ち着き度が違う。
昔の銭湯みたいに目の前の鏡越しに
隣の相手を見ながら世間話っていうのも
勿論悪くないけれど
こういう作りが嬉しいと思う客が多いんじゃないかな。
内湯は24時間入浴可能。
露天風呂はそれぞれ、貸し切りと同様、12時にクローズ。
朝は5時から


、「渓流の湯」露天風呂
夜8時まではこちらが女性用となる。
この新緑を独り占めの気分は格別。

「静山の湯」ここからのアングルが好き。
一面のガラス戸越しに見る露天風呂は一枚の絵のようだ。
こちらは夜8時まで男性用。

温泉は加温循環しているけれど
いつも新しい源泉を足してオーバーフローしている。
三年前よりも温泉が濃くなったような気がするのは気のせい?
ここは源泉掛け流しに拘る人には不向きかもしれないけれど
それ以上に癒され、身体と心が活き返るたくさんのものが揃っている。

欲を言えば、平日や、すいている時だけ
男女別の内湯に貸しきり時間帯を設けてくれたらなあと
誰も入っていない湯船を見て思う。
温泉に入った後は天気もいいので散歩。
ホテルの庭やその周囲の小道を散策して
森林浴を楽しむ。
観光でこのホテルに泊まるのもいいけれど
こうやって何もすることもなくどこにも行かず
ただただゆっくりとした時間の流れに身をゆだねる。
そんな過ごし方がこのホテルには一番似合っている気がする。
散歩から帰って部屋に戻ろうとしたら
「お久しぶりです」と声を掛けて
にこやかに近づいて来る作務衣姿の男性。
あ!武井さんだ。
お久しぶりと言われながら、私達には殆ど初対面感覚。
それに対して武井さんは
「いつもHPで拝見してますから」と嬉しいお言葉。
武井さん・・じゃ、失礼かな。
これからは「ご主人」と書かせてもらおう。

それにしても、思っていたよりお若いのでびっくりした。
こんなお若い方が、この宿を切り盛りしてるんだと改めて感心。
部屋に戻ってからは完全くつろぎタイム。
この宿のいいところは夕食時に布団を敷きに入室する以外
チェックアウトまで宿の人が誰も部屋に来ないということ。

ダンさんはテレビを見ながら、
マッサージチェアで身体をほぐす。
温泉の後のマッサージ・・極楽極楽・・で
そのうちウトウト・・
カミさんはというと、
温泉で身体が温まったところでヨガ・ストレッチ。

二人とも、まるで家でくつろいでいる時みたいだ。
部屋から下を見ると左側に見えるのは
新しくできた個室食事処。
従業員さん達が忙しそうに準備をしているのが見える。
待ちどうしいねえ。
あの真ん中の窓が今日の私達の食事処だね。

船山温泉の食事が
以前とはだいぶ様変わりしたという。楽しみ。
夕方6時。
部屋の電話が鳴る。

「お食事の用意ができました
                             


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