不動湯温泉 不動湯温泉旅館

            17年10月下旬
立ち寄り500円
10:00〜15:00(冬期休業あり)
地図で見ると、宿泊した宿のすぐ傍にある「不動湯温泉」
情報を載せてくれているサイトの画像を見ただけで、如何にも古めかしく
なんだか建物のギシギシいう音が聞こえてきそうでまさにダンカミ好み。
「何もないけど何かがあります」っていう雰囲気もダンカミ好み。
当然のように、宿をチェックアウトしてすぐに、不動湯に向かう。
楽勝だろうとタカをくくっていた。
だって、みんな(温泉サイト仲間が)行ってるんだもの。
ところが・・
ハッキリ言って、不動湯までの道の悪い事ったら!
あれは悪いなんてものじゃない。(ダンさん談)

狭いし、ケモノ道みたいだし・・
本当に車が入って良いの?という道。
ダンさんだって山国長野に住んでるんだから
山道運転には慣れているけれど、
正直こんな道とは思わなかった。
思わず「車が可哀想」とボヤク。
ナビが無かったら「この道じゃないよ」と引き返したかも。
だけど、秘湯の温泉は、こうやって行くのが
正当派なのかもしれない。
あ、正当派は歩いていくね、きっと。

それでもカミさんは心の中で
「この道のひどさはHPに書いておかなくちゃ」と思っていた。
やっと少しだけ広い空き地のような所に着く。
ここがどうやら終点(?)のようだ。
周囲には何もない。
ただ、県外ナンバーの車が一台あるし
「玄関入口」と書かれた
大きなゲートのようなものがあるので
ここが確かに不動湯の駐車場なのだろうと理解する。
それにしても・・
なにもこんな大きな看板ゲートじゃなくていいのに・・
小さな宿一軒しかないんでしょう?
ゲートから階段を降りて行く。
この後、階段はもっと狭くなったり、ただの小径になったり・・
歩きながら二人で「すごいねえ」を繰り返す。
野湯に向かってるんじゃないよ、温泉宿に向かってるんだよ。
秘湯を守る会の宿だよ。
でも、こういう所にある宿が本物の秘湯っていうのかもね。
しばらくすると・・出ました!
じゃなくて、ありました♪お〜〜っ!
なんともいい雰囲気の建物じゃないですか
車での道のりも険しかったので
やっと着いた喜びはもうヒトシオ!
玄関に入ると、宿というより普通の昔からある家のよう。
玄関脇に座敷があって、そこで宿の人が生活しているみたいだ。
声を掛けて料金を払い、言われたとおり奥の方に歩いていく。
本当に嬉しくなるくらいの古めかしい建物。

お風呂棟に続く木造の階段をワクワクしながら
でも一歩一歩気をつけて降りる。
この階段も噂に聞いていたがマニアには有名(?)らしい。
何が?あ、カミさんが邪魔で判りづらいかな。

では、カミさんが今降りてきたところから
目線を上に移してみよう。

ん?なんか変?歪んでる?
あなたの目がおかしいワケじゃないですよ。
本当にこんな風に歪んだ階段です。
他のサイトで聞いていたとおり
本当に見事なほどに歪んでいて、嬉しくなった。
途中の踊り場。
ダンさんが
ワザとカメラを傾けて撮って居るんじゃないか
・・と思うほど。
勿論違いますよ。
階段の途中にお風呂があったけれど
まず目指すのは
階段を降りきってドアを開け
更に下の方に降りないと辿り着かない
渓流露天風呂。

もうここまで来ると
お風呂までの長い行程も
楽しみの一つになってしまう。
どうやら目的地に到着のようだ・・ちょっと大袈裟。
ご覧のように脱衣場と言っても
かなりオープンだけれど湯舟は通路から直接は見えない。
籠に先客の服が入っていたら・・
ちょっと他のお風呂(いくつもある)で時間つぶしがいいだろう。
二人が入ったときは
廊下で一人とすれ違ったけれど
どこも完全に貸切りで、思う存分入れた。
この温泉、湯舟はさほど大きくないけれど渓流に面していて開放感抜群。
硫黄泉独特の匂いが・・
お湯は少し色が付いているかな・・程度だけれど
真っ黒な湯の花が無数にユラユラ揺れて
思わず嬉しくて手ですくってしまう。
こんな真っ黒な垢みたいな代物にいつの間にか惹かれてしまってる二人。
良かったのは露天風呂ばかりじゃない。
いや、むしろ他の内湯に入ったら、露天の印象が少し薄くなったのも正直な所。
それくらい、ここ不動湯のお風呂は良かった。

露天風呂から上がって次に入ったのが上の画像の「羽衣の湯」
内湯だけれど、窓が大きく撮られていて閉塞感がない。
それどころか、湯舟に入って窓の外をボンヤリ眺めていると
疲れが溶け出して行くような錯覚。
その窓辺の画像がないのが残念だけれど
ここまできて良かったなあ・・っと思えるくらい満足度が高い温泉だった。
ここも勿論かけ流し。湯の花多し。
羽衣の湯に感激したばかりなのに
カミさんは
その向かいにある女性風呂を覗いてまた感激。
な、なあんて素晴しい雰囲気!
誰もいないことを良いことに思わずダンさんを呼んで
カメラに収めてもらいました。
ここも他人と入るのはちょっと(同性でも)狭いかな。
だから通常は貸切りのようにならざるを得ないかも。
ここでダンさんとマッタリしたかったけれど
そんなことできるわけ無いしね。

それにしても「不動湯温泉」
なんだか凄いね。
古びた廊下や階段の影から
まだまだ何が飛び出すか分かんないね。
ほら〜!ここも♪
これは「常盤の湯」
炭酸鉄泉とかでわずかに茶色の温泉。
一人用くらいの小さな湯舟だけれど立派な混浴。
ここも実質貸切りになるに違いない。
そして、ここも女性専用風呂。
いいんですよねえ、ここの雰囲気も。
この古さが全部「裏目」ならぬ「表目」に出てる。
ここまでくると泉質なんて
どうでも良いかなと思ってしまう。
浴室の雰囲気だけでも花丸をつけたくなる。
でもここもかけ流し。不動湯、すごい。
で・・すっかり参った。
いや、なにも湯当たりしたわけではない。
不動湯旅館の数々の温泉の魅力にすっかり参った、降参・・というわけ。
今まで個人的な好みとして、
タイルを使ってある古い浴室よりも
木枠、木貼りのお風呂に軍配が上がっていた。
今でもどっちが好きかと聞かれたら「木」と答えるだろう。

だけど・・ここではその答えに困るくらい
どのお風呂も「レトロな世界」に引きずり込んでくれる。
参った。来て・・良かった。
帰りに廊下を通る時、
宿泊部屋の障子がせいせいと開いていたので
(そうそう、部屋のと廊下の仕切が障子だった!
ひゃ〜!でも好きだ・・)
スイマセンとコッソリ撮影。
シンプルで期待を裏切らない
コジンマリした部屋だった。
湯上がりにここでお茶を飲みながら
窓辺に片肘をついて外を眺める・・
想像しただけでもなんかゾクゾクしない?とカミさん

帰りもまたアノ道を運転するのかと思うと・・
そりゃそうだけど
確かに素晴しかったし、
ここまで来た甲斐があったけど・・
とダンさん
あの道は半端じゃなく大変だよね。
晴れたから良かったけれど
これで霧や雨だったらと思うと考えちゃうね。
雪だったら・・そんなもん、考えたくもない。

絶対に天気がいいって保証してくれるなら
候補に揚げてもいいけどね。

そんなに厭な道だったっけ〜〜っと
旅では助手席を暖める係のカミさんは暢気に思います。
思いながら、
頭の中にはあのレトロな部屋で
浴衣でくつろぐ自分を想像しています。

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