甲子温泉 旅館大黒屋

     17年10月中旬
立ち寄り630円 10:00〜
カミさんにとっては因縁の大黒屋・・敢えて「因縁の」と言わせていただこう。
実は大黒屋は「再訪」。
昨年秋、栃木福島旅行の際、大黒屋にも寄ったのだ。
鄙びた内湯の画像をHPで見て、是非とも入りたいと。
細くて険しい坂道を枯れ葉でスリップしながら、やっとの思いで行ったのだ。
宿に到着して玄関で感じの良い女将さん(?)に迎えられ、二人分の料金を払い
意気揚々、嬉しさでドキドキしながら目的の「大岩風呂」に行った。

だが、結局入ることはなかった。
カミさんはお風呂を見る事もなかった。

今まで「ふるむ〜ん温泉」を読んでいただいた方ならもうおわかりかもしれない。
そう・・ダンさんが先にお風呂を見て躊躇したのだった。
「脱衣場がない・・何人も入ってる・・女性はいない」

そこへ持ってきて入り口付近に涼んでいたオバサンの「親切」が駄目押しした。
「そこは男性用。女性用のお風呂はこっちにありますよ」と、すぐ隣の棟を指す・・
カミさん、それでも小さな声で
「え?ここは混浴じゃないんですか」
するとその人、ビックリした顔で
「さぁ〜・・」っと。
もう駄目。急に気恥ずかしくなって気まずくなって・・そのまま、もと来た道をスゴスゴと帰った。

玄関でさっきの感じの良い女将さんが、すぐに戻ってきた二人に不思議そうに
「ありがとうございました」と言っていたっけ・・
その事を昨年、UPしようかと思ったけれど
「来年、絶対に来る!今度は入る!」の決心して(決心はカミさんだけだったけど)
大黒屋でのこの一件はリベンジしてから改めて書こうと思ったのでした。

あれから一年、思いを果たせたダンカミ・・いえ、カミさんであります。

一年ぶりの大黒屋。なつかし〜〜!
険しいと思っていた道も今回はそうでもなかったね。
やっぱり一度来ると、慣れるのかな。

玄関を入ると「いらっしゃいませ」と感じの良い女性。
あ、きっと昨年の人と同じだ。
「休憩なさいますか?」

「あ、立ち寄りだけならお一人630円いただきます。
ごゆっくりお入りください」

はい、今回は絶対にゆっくり入らせていただきますから〜。
昨年はすぐ帰って申し訳なかったです・・って
言いたかったけれど憶えてるわけないから黙っていた。
この宿の名物「大岩風呂」は宿の奧の
こんな長い階段を降りて行った所にある。
と言っても宿の地下にあるワケじゃない。
階段の下のドアを開けると・・
目の前にこんな景色が広がる。
渓流を渡る橋の向こうの赤い屋根
それが目的の大岩風呂。
写ってないが右隣に別棟の「女性用風呂」
左に写っているプールみたいなものは・・
プールです。
ただし夏場しかやってないそうな・・ここも温泉。
カミさん、昨年来たときは
ダンさんの後をついていったが
今回はドンドン先に進む。
絶対入るんだという固い決心のもと。

ダンさん、なぜか昨年より
かなりリラックスして
時々カミさんにカメラを向けながら
ゆっくり降りていく。
ガラリ・・と外からの入り口の戸を開けると・・
目に飛び込むのはこんな風に直接お風呂。
先客は・・ふたりの男性だけ。
ダンさん、してやったり・・の顔。

実は今回は昨年の二の舞にならぬよう
朝5時前に家を出て、できるだけ早く・・
混まないうちに到着する計画を立てていた。
作戦は大成功。
駐車場の車の数も昨年と比べると
かなり少ない。
大岩風呂までの通路も
昨年は何人もウロウロしていたのに
今回はヒッソリしている。
これならそう沢山先客がいることもないだろう。
それで余裕の顔だったんだ。
浴槽の手前に衝立と棚があって
一応脱衣場エリアになっている。
この右側に外と直接出入りする引き戸があるから
外から来ると脱衣場も浴槽も丸見え。
カミさんは一番入り口から遠い場所で着替える。
脱衣場の衝立越しに見た湯舟。
自家源泉かけ流しの透明な温泉。
温度も少しぬるめで長湯タイプ。
落着くくらいの暗さの中での温泉
最高の贅沢です。
深さは120センチくらいあるから立ち湯も可能。
大体は周囲の腰掛け状の段差に座って入ってるみたい。

カミさんが見ている引き戸が出入り口。
そこを開けるとすぐに外になる。

窓も通路に面して並んでいるので
ギャラリーが覗くこともあるかもしれないし
人が多いときには入りづらいかも・・

お風呂の真ん中に「子宝石」とかいう
一メートルくらいの石があるらしかったけれど
あまりに透明なお湯なので
そこまで歩いて行くことができなくて未確認。
子宝に恵まれるそうです。
よろしかったらどうぞ(*^_^*)

入浴している間にも出入りがあったのはわずか数人。
ほとんど貸切り状態のよう。
(本当に誰もいなかったらバシャバシャと闊歩したかも)
シンと静かな中で
掛け流されるお湯の音を聞きながら入る。
上を見上げるとこんな感じ。
ふ〜っとタメイキがでるくらいに好きだ、
こういうの。
150年の歴史だと・・
150年前の人も今こんな風にマッタリと
お湯に身体を沈めていたのだろうか


いつまでも入っていたいけれど
そうもいかないね。
まだ旅は始まったばかり。
これから福島の源泉をいくらでも堪能できるはず。
小声で「そろそろ出るぞ〜」「は〜い」
大満足のカミさん
リベンジできたし、想像以上にお風呂の雰囲気が良かったし
人も少なくてユックリはいれたし・・
着替えも思ったより上手にできてダンさんに褒められたし。
一応女性用のお風呂の前で記念撮影。
大岩風呂のすぐ横にある。
中は雰囲気良いけど小さいし・・
昨年来たときには
曇りガラス越しとはいえ、影がなんとなく見えたりして
あまり入る気がしなかった。
やっぱり大黒屋に来たら、大岩風呂に入らなくちゃ。
宿泊なら女性専用時間帯も朝晩あるみたいだから
混浴に抵抗がある人も安心。
帰りに玄関前ロビーのソファで休んでいると、この宿の御主人に話しかけられ
自らの手でコーヒーをご馳走してくれたり、
付近の地図をくれて、ペンを持ちながら説明してくれたり
立ち寄りだけだったのに、ビックリするくらいのもてなしだった。

温泉もとても気に入ったし、この宿も宿泊候補だったから
ちょっと「ここにしても良かったかな」なあんて思うほど。
「今度は宿泊で来ますね」と言ったら
「じゃあ、来年ね」ってしっかり約束。来なきゃ〜(笑)

秘湯の宿の裏話(?)など、興味あることも話してくれて
御主人のお陰で入浴以上に楽しい想い出ができた。嬉しいのよねえ、こういうの。
今夜泊る宿の名前を言ったら
「ここから2時間半くらいかかるかなあ」とアドバイス。
それならそろそろ、おいとましなきゃ。

なんか、幸先のイイ立ち寄りができたね。福島っていいかも♪
きっとこれから向かう宿も感じいいかも♪
そんな気がする。
ささ、今日の宿に行くよ!


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