乗鞍高原温泉 ツインマーベルグハウス

             17年6月下旬
トクー利用 ひとり6500円
(通常8500円)
土曜日の午前中・・10時半頃かな。
唐突に、本当に唐突に「今日、泊まりで温泉に行こう!」と言うことになった。

始めはいつもの居酒屋で飲む話をしていたのだが、どうせなら温泉に入ってゆっくり飲みたいね・・と。
でも今日は土曜日。今から宿を探して電話して・・果たしてそんなことができるんだろうか。
よく観光地の駅前に「旅館斡旋所」みたいなのがあるのは知ってるけど、イマイチ好きじゃなくて利用したことはない。
結局、こういう時こそ駄目元のトクーだという事になって、「長野県」・「温泉がある宿」などで検索しまくった。
その結果がこの「ツインマーベルグハウス」
初めて聞く名前のペンション(?)
いつもは、リサーチを重ねて一軒の宿を決める二人だったが今回は全くの白紙。
ただ、トクーのクチコミページで料理の評判がヤケに良かったので、それだけで決めた
トクーにネットで申し込むと、直前のせいか、返事は3時間後くらいになるという返信。
現在11時半チョット前。
3時間後っていうと・・2時半!?それから出かけたんじゃ遅くなっちゃうよ。
申込み取り消そうか・・そうも思ったが、なんだか惜しい。

結局支度だけして1時頃まで待ってみよう、それで返事がなかったら出発しちゃおう。
途中で(2時半頃になったら)こっちからトクーに問い合わせて聞いてみよう。
もしも予約が取れなかったって言われたら、松本をブラブラして帰ってこようよ。
そして最初の予定通りいつもの居酒屋に行けばいいよ。そういう話が纏まった。

なんともアバウトな話だけど、急いで支度だけしてパソコンの前でジッと返事を待つ。
と、気持ちが通じたのだろうか。
メールではなく直接電話でのOKの返事。良かった♪
では出発!時間は1時過ぎ。
下道を通る予定だったけれど、行きは奮発して高速で松本まで行くか!
なんせ@6500円だもんね。高速くらい使ってもバチは当らないよね(笑)
乗鞍に近づいてくると対向車にバスが多くなる。
みんな信州に向かってくるバスかも。
週末を信州で楽しんでくださいねえ!
途中からナビに目的地の電話番号を入れる。
乗鞍は本当はナビなんか要らないくらい
何度も行ってるんだけれど。
あれ?「乗鞍プロスキースクール」って出ちゃった。
そう言えば冬場はスキー学校になるみたいな事、
書いてあったような・・
まあ、ここで間違いないでしょ。
車はクネクネと曲がるナビの中の赤い線に従って
クネクネと進んでいきます。
標高1500メートルに位置するベルグハウスが見えてきた。
あまりラブリーな外観だったらどうしようかなと思ったけれど
山小屋風のオトナシメの外観で、少しホッとした。
これなら、我が家の外観の方がラブリーなくらいだ(笑)
駐車場(前の空き地)に車を停める。
母屋の奧にトクーか何かで見た別棟のお風呂が見える。
もっと母屋と離れているかと思ったけれど、そんなでもなかった。

玄関を開けて声を掛けるが誰も居ない。
ダンさんが傍に置いてあったベルをチリンチリンと鳴らすと
「はい!」と元気な声が奧から帰ってきて
真面目そうだけど愛想の良い、お兄さんと
ハキハキした明るい女将さんが飛び出してきた。
「いらっしゃいませ。ゴメンナサイ、気が付かなくて!」と。

あら、宿の人の第一印象、ナカナカ良いじゃない。
お兄さんが荷物を持ってくれて
部屋まで、お風呂や食事処の場所や時間など
丁寧に説明しながら客室のある2階に。

食事処は後で紹介するけれど
テーブルとテーブルの距離も保たれているし、
山小屋風レストランというイメージでホッとした。

とにかく宿泊料が安いから文句は言えないけれど
合宿所みたいな長テーブルにミンナで並んで・・
だったらキツイナと思っていたんだ。
玄関を入ったところのスペースに
クリスマスの小物(一年中X’masのムードを演出しているらしい)や
スキー関係の本に混じって右の画像のような
スキーインストラクターの公認証が飾られてあった。

そう、この宿は冬になるとスキースクールになるのだ。
と、言うよりも乗鞍高原だもの。その時期こそメインなのだ。

それをシッカと感じたのは、「ここです」と部屋に案内された時だった。

画像はコレのみ(^^;)
ここが宿泊した部屋。
6畳一間。何にもない。
14インチテレビと、ティッシュボックス
浴用タオル、歯ブラシ、
それに浴衣(これがあったのは意外)

ホントに何もない。窓だけ。
案内されたとき、思わず「え?」って心の中で(笑)
言っておきますが、他の部屋も大体同じようなものだと思う。
トクーじゃなかったら6畳でも角部屋くらいになったかな。でも同じ事。

ダンさんが学生時代下宿していた部屋を
カミさんは思い出していた。まあ、あそこよりはマシか(爆)

部屋の感想をこれ以上書くと、
この宿を気に入らなかったんじゃ無いかと
思われてしまうので、この辺で。
それにしても・・なんも無い。

押入に4組の布団を発見した時
「6畳の部屋に4人も寝るんだ・・・」と思った。
隣の部屋の物音がよく聞こえる中で
「そうだよね、ここはやっぱりスキースクールなんだ・・」と思った。
カミさん、この時点ではかなり気落ちしている。
実は翌日のチェックアウトの時、ここの女将さんが
「何もない山小屋部屋でビックリしたでしょう」と言ったが
ほんと、ビックリしました(^^;)。勿論そんな事は「言いっこなし」だけど。

隣に声が聞こえるから小さな声でタメイキ漏らすカミさん。
「うちでくつろぎたいよ・・」とまで言い出してダンさんを困らす。

「まず、お風呂に入ろうよ!ね」
ダンさんが気を取りなすように言う。
そうだね、誰も居ないウチに入っちゃおうね。
お風呂は貸切が二ヶ所。
殆ど左右同型の内湯+露天の形。
源泉を(季節に応じて)加熱している掛け流し。
空いていれば鍵を掛け、「入浴中」のプレートを掛けて
いつでも入れる。

(一つは21時にクローズだが
もう一つは朝の7時半(朝食時)まで入れる)

ふふ、リサーチ無しといってもこれだけは調べたんだ。
温泉じゃなかった、一緒に入れなかったじゃ
来た意味ないからね。
脱衣場の中から外に通じるドアを見る。
脱衣場は清潔で脱衣籠も洗面台もある。
綿棒やティッシュなども置いてある。
「次の方のことを考えて30分くらいで」と書いたプレートがあった。
そうだね、ここは全9室の宿
ミンナで公平に入るにはそのくらいの長さかな。
ダンさんが窓の外に写っちゃってるけれど気にしないで。
内湯とそれに続く露天風呂へのドアです。
日が差し込んでいいでしょう。
このガラス瓶は?まあ、固いこと言わずに
「かんぱ〜〜い!」

ただ・・ここでもリサーチ不足で。
乗鞍といえば白濁・・と疑わなかったもんだから
湯を見て「え??茶色?」と、
素っ頓狂な声を出してしまった。
だけど・・そこは温泉好きの二人。
温泉が「色白」でなく、多少「色黒」であったって
温泉は温泉。
それぞれに良さがあるというもの。
チャプンと二人で浸かって、源泉口に掌を近づければ
もうそれだけでシアワセ。
内湯も露天風呂も大きくはないけど
二人で入ってもユックリだから文句なし。
露天風呂は内湯よりもヌルイので
今日みたいな蒸し暑い日には気持ちいいねえ。

部屋が・・と落ち込んでいたカミさん
お酒もほんのり回って、少し気持ちがほぐれたかな。

このまま、部屋に帰らず、
ここで浸かっていたいけれど、そうもいかない。
またあとで入ろうねと、名残惜しくも風呂を出る。
さて、食事。
夕方6時頃になって、宿のお兄さんが
一部屋一部屋ノックして知らせてくれる。
そう、部屋に電話もついていない。
食事処に行くと、お兄さんがテーブルに案内してくれる。

左の画像の奧に広いダイニングがある。
テーブル周りもゆっくり。他の客を気にすることもなく
くつろげる雰囲気。
BGMもゆっくり静かに流れて気分を盛り立てる。
食事が始まると、ダンさんもカミさんも
すっかり上機嫌になってしまった。

部屋の事で沈んでいた事を考えると
「今泣いたカラスがもう笑った」状態。
美味しかったし、楽しかったし・・
いや、本当に二人にとって
満足度の高い内容だった。

お品書きがないので、思い出しながら書きます。
記憶違いがあったとしても
「美味しかった」事だけは間違っていません。
左から
エノキダケの酢味噌和え
夏野菜カルパッチョ風
カボチャとゆで卵の生クリーム和え
オードブル
  生ハム、蓮根チップ
  プチトマト、チャーシュー

手作り(だと思う)コクのある豆腐
鶏ささみの揚げ物の生姜風味

ここまでが最初にテーブルにセットされていた。
あとどのくらい出るのかな。
あの宿泊料金じゃ文句なんか何もないけどね

まずはビールを頼んで乾杯!
大瓶で600円。安いね。
まずは熱々のポットパイ。
薄いパイ皮を破ると
アッサリしたホワイトシチューが・・
始めに空のお皿が置いてあったが
そこにはホイル包みが乗せられた。
中には川魚のキノコ蒸し。
シメジの香りが何とも言えない。
ダンさんの蕎麦アレルギーの事を
言っておくのを忘れた事に気が付いた。
テーブルに着いてから告げると、蕎麦がメニューにあるらしい。
「ではお蕎麦は一つだけ持ってきましょうか」
さっきから甲斐甲斐しく動いているお兄さんが言う。
カミさん、慌てて「いえ!!私が食べますから!」
二つ持ってきて貰う。


カブラ蒸し。フワフワ感とシャリ感・・んまかった。
この頃は冷酒の注文も2回目(^^;)
美味しくてシアワセでお酒が進む・・

これはお餅のグラタン。小さく切ったお餅が
マヨネーズベースで焼かれている。
え?まだあるの?
柔らかお肉のビーフシチュー。
このあと、お櫃も出て、御飯と一緒に
美味しくいただけた。
デザートはラズベリーのアイスクリーム。
絶品でしたぁ!
給仕はみんなお兄さんがやっている。
各テーブルで、話し相手をしながら。
料理は、ここの女将さんとこのお兄さんとで作っているそうな。

食事の途中で
お兄さんがダンさんの胸ポケットの辺りに手をやって
「あれ?ここに何か付いていますよ」
と言ったかと思うと、何もない所から赤い丸い玉を取り出した。
「え?え?」
次の瞬間
「あれ?なくなっちゃいました」とその玉が消えた・・


手品だったんだ!カミさん、大喜び。
各テーブルで、時々笑い声や歓声があったのはコレだったんだ!
なんかこういうオマケって嬉しくない?嬉しいよねえ!

本当に気分良く食事ができた二人。
夜は勿論、星空の下で温泉。
生憎、ちょっと雲があって「星空」は適わなかったけれど
この頃になると
満足感で一杯の週末になっていた。
「よかったね、この宿と縁があって・・」

鉄分で茶色になった湯舟。
こんな光景にシアワセ感じるなんて
やはり少し「温泉バカ」に近づいたかな?
朝食は7時半から。
同じ食事処の同じテーブル。
朝の食事も一つ一つ手作りで
目も舌も楽しませてくれた。
メニュー、覚えられず。
山から採って来た山菜が中心の
お楽しみ朝食・・と言っておこう。

最初に並べられていたもの

卵焼きが温かい♪
御飯のお櫃がくるのと同時に
お味噌汁も。
「行者ニンニク」と
なんだっけ?珍しく採れたと言っていたキノコ・・
忘れたけれどごちそうさまでした。
朝食も予想以上の満足感。
部屋に戻ってからダンさんとカミさんは困ってしまった。
この宿を気に入ってしまったのだ(笑)
食事を気に入ったと言ってもいいかな。それと宿の雰囲気と。
ちょっとした難はあるんだけど、あの心のこもった料理はそれだけでも魅力。
しかし・・この部屋を見渡すと考えてしまう(笑)

それで一つ、考えた事があった。
このペンションには確か一室だけ「特別室」というバストイレ付きの広い部屋があるはずだ。
値段も15000円くらいだったかな。ペンションにしては高いけれど
あの料理を考えたら、部屋の設備や備品が充実しているなら納得の料金。
今度、その部屋を利用しての宿泊もいいかも♪


チェックアウトの時に女将さんやお兄さんとしばし歓談。
食事の事は謙遜しながらも
随分考えて自信を持って作っているようで頂く方も嬉しい。

特別室の話にも及んだ。
特別室はバス、トイレ、洗面所がセパレートになっているらしい。冷蔵庫もあるとか。
夫婦・カップルのための部屋だから
冬のスキースクールシーズンにはクローズするとのこと。
「秋の山菜のシーズンに是非来てください!山でいろいろな物が採れるんです」
イキイキと話す女将さん・・なんだか「本棟」の女将さんが山菜の話をするときの表情を思い出した。

乗鞍の宿は・・なんにもないようで、何かがあるんだなあ・・

お兄さんが見送ってくれる時に車の窓の傍で
「こんな物が出てきちゃったりして・・」とコインを空中から出して見せた。
カミさんの笑い声を置き土産に、車は出発。
お世話になりました。ご馳走になりました。ありがとう!



追加情報
2006年7月に、なんとベルグハウスの部屋の一部がリニューアルされて
トイレ・洗面付きになったとか!
料金は今までよりも若干UPの11500円から〜
トイレ無しの部屋も残してあってそこは勿論据え置き。

部屋のことだけがネックだったこの宿、なんだか「強力」な宿になる気がする。

女将さんとのツーショット


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乗鞍高原温泉 ツイマーベルグハウス
〒390-1513 長野県松本市安曇4267-5
電話/ファックス 0263-93-2358