阿弥陀堂だより

映画「阿弥陀堂だより」のロケ地(飯山)を訪ねて(2)
このページは阿弥陀堂だよりのロケ地を訪ねての続きです。
先にそちらに目を通してくれたら嬉しいです。
10月中旬に映画「阿弥陀堂だより」のロケ地を訪ねて、
その静かな美しさに感動した二人。
その時に時間の都合で行かれなかった、数カ所のロケ地を
日を改めて訪ねる事ができました。
「阿弥陀堂だより」を観た方には、とても印象深い場所です。
見ていない方にもその静けさと北信濃の趣を感じて頂くには
とても良い場所のように思います。

 

正受庵
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「名刹 正受庵」
臨済宗の再興者「惠端禅師」(正受老人)の庵で昭和35年県史跡となりました。
「全国古寺名刹百選」に選ばれています。
映画「阿弥陀堂だより」では
主人公 孝夫(寺尾聡)の恩師幸田重長(田村高廣)・妻ヨネ(香川京子)の
居宅として登場しました。

映画で登場したイメージそのままの質素で凛とした姿がありました。

正受庵入り口

正受庵内部
入り口に石段があり、ここを昇ると、正受庵があります。
この階段の上で、ヨネ(香川京子)が、
重長(田村高廣)を訪ねてきた孝夫夫妻(寺尾聰樋口可南子)を見送るシーンがあります。

撮影には正受庵の内部も使われました。
この質素な座敷で、重長(田村高廣)夫妻が暮していました。
書をしたためたり、それから重長が臨終を迎えたシーンも、この座敷です。
映画内では庭側の障子が開かれて、
真っ赤に、燃えるような紅葉が
一枚の絵のようで印象的でした。
その紅葉は、私達が訪れた時は
まだほんの少し早かったようです。
でも、庵の縁側に腰かけて、空を見上げるとこの景色。
振り向いて座敷を見れば、
背筋の伸ばして凛とした重長先生と
柔和だけれど、芯の通ったヨネさんが
並んで座っているようです。
いつまでも、いつまでも佇んでいたい空間でした。
ヨネさんに見送られる気分で正受庵を後にします。
二人はあと一箇所、見ておきたい撮影ポインがありました。
それは、小菅神社里社です。
映画を観た方は、
雪の降りしきる中でこの舞台の上で神楽を舞う祭祀のシーン
印象的ではなかったでしょうか。
その神楽殿が映画そのままの姿で実在するというので行ってみました。
小菅神社奥社は小菅山の上の方にありますが、
里社は集落の中にあります。
この長い階段を昇っていくと神楽殿があります。




映画そのままの「神楽殿」です。
映画では雪がかなり降っていて
この周囲で村人たちが震えながら
神楽を見守っていましたっけ。



神楽殿の上に上がって天井を見上げるカミさん。
頭に描くは勿論映画のワンシーンです。
折角ここまで来たのだから・・と
最後にやっぱり「阿弥陀堂」に寄りたくなりました。
車を数分走らせて、阿弥陀堂に向います。
この間訪れた時と少しも変わらない阿弥陀堂・・
あれ?でも何か貼り紙が・・
それに驚いたことに、先日は阿弥陀様が「お写真」だったのに、
今日はピカピカ光った本物(?)が祀られていました。
貼り紙を見ると、どうやら今日、
阿弥陀様をここへお祀りする法要が行なわれたようです。
映画の撮影の時は本物の阿弥陀様が使われていたのですが
そのあとは写真だけになっていたのです。
なるほど・・いくらセットとは言え、
写真ではちょっと興ざめ・・と思ったのかもしれませんね。
でも、キチンと法要を行なうなんて力が入っています。
そうですね。この阿弥陀堂の雰囲気はセットを超えていますから・・
映画を観た者にとっては、もうこれは本物の「阿弥陀堂」です。


写真だった阿弥陀様が実物に・・
お供えのお花が置かれていました。
やはりお写真より、本物の方がいいです。


式次第の書かれた貼り紙が・・
午前中に訪れたら法要に遭遇したかも・・
阿弥陀堂に上がってお参りをしてから、ふと振り返れば、
もうすっかり晩秋の気配の山々が見えます。
畳に置かれているのは、箱に入った小さなノート。
そこには、たくさんの此処を訪れた方の想いが綴られていました。
皆さん、ここで静かにエネルギーを充電されたようで・・なんだか嬉しくなりました。
さあ、私達も帰りましょう。
きっとまた、近いうちに訪ねたくなる・・そんな予感がしています。

                                  (15年11月中旬訪問)
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