番外3  乳癌と夫婦
-入院中の裏話-
タイトルだけ読むと大袈裟(~_~;)

乳がんになって・・相方の優しさや励ましに助けられて
夫婦の絆の大切さが益々わかった私が書いた
雑記です。

今まで心の奥に止めておいたことだけれど、これを機に書いておこうと思います。

                
乳がん手術を受けた時の
ドタバタ劇はHPの「雑記帳」に書いたし
「掲示板」でもコメントしたりで、大方のことは書いた。

でも実際のあの時のことを今思い出すと
後悔はないものの
よく、あの小さな病院で、あの方法で手術をしたなと思う。
今だったら、もう少し慎重になっていただろう(笑)

あの病院で
私は主人に感謝してもしきれない沢山の事をしてもらった。
手術が急遽決まったので
自分が責任者の大事な出張を直前(当日)やめて、しかも一週間休みを取ってくれて・・
その後も、退院後も、再建のときも現在も、私を第一に考えてくれて。
そんなことも折に触れてHPに書いてきた。


だけど
「ひとつだけ」
今まで何処にも書かなかったことがある。

それを思い出すと
私はいつも今でも涙が出る。

ありがとう・・だけでなく「ごめんなさい」と。

主人はその時の話をすると
あの時と変わらない笑顔で同じ事をいう。

「なんで〜?当たり前の事だろ」


・・・・・
急な入院、急な手術・・支度もソコソコに病院に入って二日後には手術
今の私の知識・情報だったら考えられないことだけれど
あの時には医師が急いでいるのは「私に時間がない」のだと思っていた。
手術の方法や病院の選択肢など、考える余裕がないのだと思っていたし
現に医師から「急いだほうがいい」と言われていた。

私が手術した病院は田舎の個人病院。
医師の腕はともかくとしても、今思うと何も設備の無い病院

設備・・のうちに入るかどうかわからないけれど
売店も・・なかった

入院した翌日・・平静でいた私だけれど身体はちょっとリズムが狂っていたのかも。
予定外の生理が来てしまった。

あ、どうしよう・・看護婦さんに言ったら「あ、困ったね」と言ってはくれたけれど
何人かの看護婦さんにも手持ちが無く・・
(病院に予備がないというのも今思うと不思議だけど)
とりあえず応急処置したものの、
さて、明日は手術だしすぐになんとかせねば・・と考えていた。

そこへ、主人がお見舞いに来たので、何気なくそんな話をしたら・・

「すぐ買ってくるよ」と立ち上がった。

「え?だって・・
生理用品だよ

私のほうが慌ててしまった。

「いいよ。あなたが買ってこなくても・・なんとかするから・・」と言ったら

「だってすぐ要るんだろ?買ってくるよ」
そう言って、主人は外に出て、間もなく必要なものをみんな買ってきてくれた。

彼は当時50歳を前にした男性。
田舎で「男子厨房に入らず」という教育をされて育った。

その彼が・・今まで私がそういう品物や下着などをスーパーなどで買うときは
傍にいないで、他の場所に控えてる彼が・・

平気な顔で・・いや、平気じゃなかったと思う。

だけど、なんのためらいも無く私のために、生理用品を買って来てくれた・・

その時のことを思うと・・涙が出る。


その話をするたびに彼は笑って答える。

「なんで〜〜?当たり前の事だろ?」
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